2021 聴いた

なんか2022年らしい。
去年1年間できいたやつとかまとめとくか のやつ。全部書くとめんどいのでなんか一部だけかいておきます。
ここ2ねんくらいずっと考えていたのは、「この曲を私は10年後になっても聴くことはあるんだろうか」ってことで、
そう考えていくとどんどん聴くもんがなくなってきた。


月の兎はヴァーチュアルの夢をみる/月ノ美兎

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なんていうかさ……なんていうか…
自分ってもしかして「音楽」のことすきだったのかもしれんと思った。
月ノ美兎」がこのアルバムのこの楽曲達を歌うということそれ自体に私はなぜだかこんなにも肯定されたように感じた。
私は(誰がなんと言おうと)自分そんなにすごい音楽すきってわけじゃないんですが……って思いながら音楽を聴き続けていて、自分のすきなものだけを貪欲に探し続けていたけれど、
これまで自分が「こんな風に」音楽を聴いてきたことが許されていくような気がした。ラインナップが発表された生放送を観ていた時点からもうずっとそうなっている。これまでに「自分が」、肯定してきたものたちが「月ノ美兎」に集約されていくのをみてそう思わないでいられないでしょう。
「ウエルカムトゥザ現世」が一番すき。みとちゃんの歌声が一番ストレートでかわいいから。
一番みとちゃんに関係ない曲のように感じるけどそれがすごく良い意味で作用していて、とてもかっこいいから。
「浮遊感UFO」は完璧がすぎる。女子高生、UFO、恋、Vtuberという存在の不確かさを完璧に曲にできる3人が完璧に作り上げた完璧な曲だしそれを我々は素直に「良いな…うん、良い……」ってなるだけっていう、最初から最後まで文句のない完璧な楽曲だった。
そして「ウラノミト」。私は只野菜摘のことを完全に信用しているのでタイトルからしてもうOKってなってしまったしそれを歌う月ノ美兎を観て涙を一筋垂らしながら親指をグーと立てることしかできなかった。
只野菜摘はいつまでもおそろしい天才である。
そしてそれは「それゆけ!学級委員長」という「オモテ」があった上で、より良さを増した。収録順も完璧だった。書くことなんて他にもいっぱいあるけれどそんなことは全部どうでも良いんだ。
月ノ美兎はアイドルになってしまった。
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不気味の谷スケボーキング

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これべつに去年出たやつではないんだけども。
安心感がすごい
「おれたちのスケボーキング」という期待にちゃんと答えつつ、
そんなに肩に力も入ってないつつ、でもこれでやっていこうという気概も感じられつつ。
ひとことでいうと安心感すごい。
復活一発目でこの感じ。「不気味の谷」という題材を持って来ることも「Intergalactic」なのも完全に「スケボーキング」でしかなくてうれしかった。
スタジオライヴのこの空気感も久々で良かった。素直に格好良かった。
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前の休止が悲しすぎる感じだったので楽曲を聴いてすごい安心したし
これのインタビューで「ちゃんとした副業」と言っていることもなんかすごいありがたいことだと思った。


​​縫層/君島大空

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これもべつに去年出たやつではないんだけども。
なんか新しい人を聴いてみようということでジャケも良いしと買ってみたが
悪くないけどすごい良いってわけでもなかった。
いや、、なんか全然、良いんだけど、なんかこう……思ったよりまともすぎて、まとまりがありすぎて、単純に好みではなかったなという感じ。
綺麗すぎて自分の中で結局「普通」ってなってしまった。
こういうわかものをみてなんか七尾旅人みたいだ……って感想しかでないのやめたい。

in bloom/斉藤壮馬

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これもべつに去年出たやつではないんだけども。

斉藤壮馬が"季節のうつろい"、"世界の終わりのその先"をテーマに描いた2ndフルアルバム『in bloom』

完全に「こっちの人」なのがにじみ出てて良いよね。いやもう、見た目からして「黒い」もん。
とはいえ斉藤君のソロについてはノーマークだったのだけど、これには入ってないけど「結晶世界」というタイトルをみて、お前……ってなって、全作詞作曲が斉藤壮馬っていうのをみてさらにお前……ってなってMV観に行ったら儚げな表情の斉藤壮馬がおもむろに廃虚や草原や海辺を歩きながらサイダーがどうとか屋上がどうとか、失われた君がどうとかについて歌っていた。それはもう嘘じゃん。
ってなったからです。現実でした。
すきなものが完全に分かりやすすぎるし確実にすきなのが良いよね。うんうん分かるよとしか言えない。
見た目通り中身も完全に「そう」だったので、とても良かったです。良かったっていうか、身体に馴染んだ。



開眼/Bad Ass Temple

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トラックかっこよ。
Bad Ass Templeにはずっと挑戦的であって欲しい。


HUNTING CHARM/MAD TRIGGER CREW

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ICE BAHNという1つの正解。
イカつさの質が違う。


虹から虹へ/ヒカシュー

ヒカシューに関しては毎回言うことがないくらいには完璧なんだけど
かなり聴きやすいアルバムだった。
自分がまだライヴに行ってたときに毎月曲を1曲つくるっていうのをやっていてその中で作られた曲たちが形になっていた。
自分がすきだったやつ入ってなかったけど。
まあでも好みで言ったら前作「なりやまず」もかなりすき
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雨/V6

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最近全然V6聴いてなかったんだけどこれはさとみに教えてもらって観た。MVが良すぎる。
V6がグループとして完全体すぎる。もう答えじゃん。とびびっていたら解散した。
納得した。


仮現の月読/ARTiCLEAR

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少しずつ新しいバンドとしての形が見えてきた前作とはまた変わって自分の趣味に忠実という感じがした。
全作の悲しみや美しさも踏襲しつつ、もっと「怒り」にフォーカスを当てている感じ。
ここに来て血塗れのMV作るくらいには。
良い意味でも悪い意味でも混沌があって、それが自分たちの状況とリンクしていることがバンドとしての強みでもあると思った。



クラス全員U・M・A/∴ [yueni]

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ムーが始めたバーチャルオカルトアイドル。
プロジェクトとしては隙がない感じがあんまりなじめなかったというか私が追わなくても良いやつだなってなったけど、、曲はまあ普通に良かった。
「オカルティックかくさないで」も良かったけどこっちのが好み。
しかし声が好みじゃないのが一番問題かも。
これもまあー、わるくないけど綺麗すぎる。
完成度が高いことが一概に良いということではない。
とはいえ完成度が高くて、良いものは良いね~。とは思うけども。少なくとも舞台が「ヴァーチャル」である必要性はない。


Unison/宝鐘マリン

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曲もMVも合わせて中毒性高いところが良かった


【歌ってみた】系

「歌ってみた」っていうのは自分の作った曲ではない歌をカバーして歌って動画として投稿するという文化です。
なぜそんなあたり前のことを今書いたかというと、それがあたり前ではない人もこのブログを読んでいるだろうと思ったからです。
「歌ってみた」についてやっと楽しめるようになったのは最近のことで、どうやら、「他人の歌をただ歌う」というわけではなさそうだと気付いたからです。
とはいえ、その人たちのことを知っていないと単純に楽しむことができない面もまだまだある。
これについてはなんかそのうちまとめて書きたいです。


ゴー・トゥ・大都会/えま★おうがすと

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この曲知らなかったのだけどえまちゃんでしか歌えない感じで良かった。
歌詞がかなり特徴的でおもしろいけれども、えまちゃんが歌ってなかったら聴いていなかったかもしれん。
格好良さとかわいさが同時に出てるのが良い。交互に出てるとかじゃなくて同時に出てるのがすごい。


神っぽいな/朝日南アカネ

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神っぽいなはみんな歌っているけど
あーこちゃんのが解像度というか曲に対する解釈が一番しっくりきた
あーこちゃんはこういう強めなときの方がすき



死神/渋谷ハジメ

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ハジメくんの良いところが全部出てて良かった。
ただ歌うめえなじゃなくて格好良さかわいさやさしさの全部がめずらしく良い形で全部出ていた。


アンノウン・マザーグースハッピートリガー

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完璧。
元々ファンメイドの「人力」だったというストーリー含めて良すぎる。
「人力」という独特な文化がこういう作用をするのは面白い。
4人集まることで生まれたエモーションっていうのをまずファンが受け取り、そのひとつの形を今度は本人達が受け取り。こんなにも綺麗に再現していることのすごさ、すごい。VTuberってこういうことだと思った。
Vtuber特有の、ファンとの相互干渉についてのむぎちゃんのお話も含めて良かった。
【にじさんじ人力】ア.ン.ノ.ウ.ン・マ.ザ.ー.グ.ー.ス【ハッピートリガー】 - YouTube
【雑談】ハピトリ三周年をみんなで祝います。【にじさんじ/家長むぎ】 - YouTube



チューリングラブ/黛灰/相羽ういは

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解のないこの気持ちはなんだろう。
本人不在、楽曲のチョイス、歌えと言われ続けてきたことのへのアンサー。
一人ではできなかったし、「この2人」でないといけなかったし、チューリングラブじゃないと意味がなかった。シンプルなQ.E.D.すぎる。
黛灰という人物を表すのにこんなに適切なことあるか?という…歌ってみた…じゃなくてなんだろうこれ。現象?


とても素敵な六月でした/夕陽リリ

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夕日リリがすべてを持っていった曲。
この完璧さ。選曲もタイミングも夕日リリであるということも。
リリさんの歌は決して上手ではないんだけどいつもめちゃめちゃぐっとくる。
これは夕陽リリでないとできないことだった。


他にもいっぱいあったけどまあこんなところで。。
あとボイスでいうと「伏見ガク 怪談ボイス2021」(特にEX)がやたら怪談としての質が高くて良かったです。

おわり~