そうだよ未来は今

今日はかんねんして歯医者さんへ行った。
詰め物が取れてからずいぶん放置していた。
めんどくさすぎる
自分が人間であることがめんどくさすぎる。
こないだコウくんがプロセカという音ゲーをやっていた配信でノーツの音を消したりタイミングを変えたり指を変えたりなんだしながら配信をしていて、そういう些細なことでやりにくかったりする状況に対して「繊細だなあ、人間って」という感想を言っていたのが良かった。
人間は人間のくせしてそういう繊細さがあって、膨大で複雑な情報を、そのもの自体にやどっていることがあまりにも滑稽すぎるんだよな。滑稽だよ。

自分が人間であることに対してそういった暗い感情しかないのに、わるい所を直してまで生きていたいと思えない。こんなに毎日死にたいとか言っているのになぜ自分から人間を修理しに行かなくてはいけないのだ。滑稽すぎる。どうせ死ぬだけだぞ。
しかし結局は「わるいところを直してまでこの身体で余生を過ごさなければならない状態」よりも、「歯の取れた部分について気にしながら死ぬまでのしばらくを過ごさなければいけない」ことの方がヨッポド馬鹿馬鹿しくあるのだということに気付いてしまったのであった。
なんて馬鹿馬鹿しいのだろう!そんなことをいっしょうけんめい考えながら生活をしている人間である私!早くくたばれ。人生のサポートを終了しろ。
つまるところ歯医者がおそろしいということでは断じてないのだけれどやれやれと言いながらカンネンしてお近くの歯医者さんへ予約をしたのだった。
そういうわけで今日は歯医者にいくという重大なミッションと、そのあと名探偵コナンを観るという大変重要な用事をこなした。
私は週一で名探偵コナンのグルーヴ感を全身で浴びないと体内時計が狂ってしまうおそろしいビョウキなので土曜18時は必ず4チャンネルの前に集合しなければならないのだ。今日も様々な「矛盾」という名の新鮮な狂気を浴びて事なきを得た。
あとは読みかけの「異常論文」を3ページくらい読んだり空気清浄機を強にしたりYoutubeで人生の一部を配信している人間共をみたり、水を飲んだり、インドネシア語を調べたり、様々な生活をした。
音楽も聴いた。

こないだ久々に思い出してPolarisを聴いたらたちまち部屋が夕方になった。
Polarisキセルを聴くと、たちまち部屋中が夕方に支配されてしまう。中学生のときの机の上の時間を思い出す。
あるいはあのとき小さなテレビの中で何度もくり返しみた録画のPVの質感を思い出す。
毎日学校へ行ってビデオ屋や図書館や吉祥寺や駅前の本屋や、ときどきライヴハウスや「遊べる本屋」へ行って、そういうところに行ったり来たりして忙しかったはずなのに、音楽を聴く時間もあるってどれだけ毎日時間があったのだろう。不思議だ。
あのときの机の上のしんどさと、今の目の前にあるしんどさって何も質が変わらない。相変わらず気持ちわるい生活をしている。しにたさの層だけが着実に重なって重くなるだけだ。未来の自分は重要な理由で死んでいるはずだった。
いつまでもくだらん自分でいることを自覚したまま生きている。人間のくせに死ぬとか生きるとかくだらないことを考えるな。またざんちゃんがグダグダ何か言ってる!いいから早くくたばれ。