夜は一緒に散歩しよ

ホラー作家の卓郎。妻が死んでから娘は奇妙な絵を描くのが日課になる。
娘の千秋は「ママ」の絵を描く。どう見ても青白い幽霊。
千秋には、毎晩散歩にせがまれる。
大学時代の友人、麻耶美がやばい。いかれている。自分で自分を崇めている。
狂った人物の思考回路はやばい。麻耶美の日記が良い。

気に入ったシーン。

この写真はなにかがおかしい。すぐに、なにがおかしいのかわかった。
この女性は、顔が逆さまに写っているのだ。

顔の部分だけが逆さまに写っている写真。
なんだかよくありそうな気もするんだけど、実際見たことは無い。
想像すると、大変不気味。

黒史郎の文章は、とても読みやすい。
「こわい」シーンでは、ありありとそのものが想像ができる。
はっきりとした像が浮かぶ。