悲しい世界を浄めるように街角で微笑って

そんなわけで昨日は一日朝から出て映画を観ていた。
神保町は久しぶりにゆっくりとめぐったが、欲しい本があまりなかった。
探している雑誌はまったくなかった。
夢野書店へ行ったら何かの番組を収録していた。
レジのあたりでずっと店主と芸人が話をしていたのでお会計ができず、しばらく狭い店内をうろうろしていた。
同じくウロウロしているおっちゃんが店員さんに「すみません、もう少しで終わりますんで」と、両手いっぱいに持っている本を預かってもらっていた。
「あれ、観たか?アンジャッシュおるで」とその天然パーマのおっちゃんに言われ、私はレジの方を観るふりをして、わからなかったと伝えた。
なぜならそれはアンジャッシュではなくインパルスの板倉だったので。
「仕事サボって来とんねん、はよ終わらんかなあ」
「おっちゃん家は漫画たくさんあんねん、なんまん冊あんねん、もう家に入りきらんから今度もう一軒建てたろ思って」
「何がすきなの?やおい?違うの?へえ、めずらしいね、ここに来るんはおっちゃんみたいな変な見た目のやつばっかりやで。おっちゃんはな、妖怪とかホラーとかがすきやねん、5歳のときから怪奇の虜や」
水木しげるのマンガ家にあんの?なんで?」「ああ、分かるでその気持ち。おっちゃんも家にある本、2割しか読んでへんわー。でもそんときは読みたい思って買うんやな」

映画は大変素晴らしかった。
興奮して一日変なテンションになってしまった。
髪を切りたいのだったということを忘れていたことを眠る前に思い出した。
シルクロードについて考えたが、考えるほどシルクロードについて私は何も知らない。

そういった1日だった。

霊的ボリシェヴィキ

霊的ボリシェヴィキ高橋洋

アップリンク渋谷

f:id:yumemizanzo:20190120143048p:plain

ネタバレとかあるやつかくね

なんか全然みれてなくてやっとみれた
控えめに言って最高で
終わったあと友人と「これだよね!これこれ!」って言いながらスキップしながら帰った。
もうそれしか言う事ないくらい「これ」だし、しばらく霊的ボリシェヴィキしか観たくないくらいには「これ」です。
一番すきなのはゆきこが靴を脱ぐシーンだなあ。
夢で観た人物がはだしだと言うことが「怖い」って言う時点でもうすき~って感じだったんだけど。
すきじゃないシーンがむしろ無いんだけど
ほんもののゆきこを返してくださいってとことか、はあ~~ってなっちゃった
はあ~~ってなっちゃう。
き、木だあ~~!やったーー!みたいな、そういうテンションになってしまって困ったので、応援上映させてほしい。
良すぎて興奮しちゃった。にやにやが止まらなかった。
ひとりで観に行かなくて良かったと思ったのは、終わったあと一緒にやべかったね~~ってできる人がいて良かったなあって。
はあほんとこれに比べたら最近みた映画全部うんこみたいなもんだわ

リング

こわいはおもしろい ホラー!サスペンス!ミステリー!恐怖と幻想のトラウマ劇場

f:id:yumemizanzo:20190120140400p:plain

神保町シアターで特集をしていたので
www.shogakukan.co.jp

リングシリーズやるようだが、らせんは無い不思議
f:id:yumemizanzo:20190120140259p:plain

かつて、VHSをレンタルしてきて家で電気を消して観るという正しい観方をしていた時の味わいとは全く違って
もはや心の中では応援上映のようなものになっていたのはやっぱり「貞子」という現象が強すぎる。
テレビから出てくる貞子のおもしろさ、劇場でみると際立って格好良くてしびれた。
私は、子供の頃観た「呪いのビデオ」がすごく印象に残っていて、初めて呪いのビデオ部分をみたときに、「これだ」と思った。
これ、こういうのが私も作りたいのだ、とその時すごく強く思ったのだった。
それが今でもずっと心の奥底にある。
別に特別すきな映画ではない。けれどもどうしても、「これだ」は大人になった今の今でも忘れられなかった。

映画としては別に普通というか、古い映画だなーって改めてみて思って
呪いのビデオだって実はそんなにすごいところはなくてむしろVHSの画質で観るに限るんだけど
けれども2019年の今みても色あせない「おもしろさ」があって、ホラー映画としてめちゃ優秀すぎる。
しかしあれだ、思い出補正とかいろいろある。
画面の無駄な余白とか、最高~~!そしてやっぱり呪いのビデオ部分すきだなあ、「雰囲気」がすきすぎる。
指を差す男が特に素晴らしいんだよね