2014年に読んだマンガ

とりあえずまとめときます。

今年は、マンガの感想をまったく書いていなくて思い出すのめんどくさいので絞りました
今年出ていないものもありますが、読んだ、という観点で。
どうぞご確認ください。
思い出した順です。

SK8R’S 1 (ビッグコミックス)

SK8R’S 1 (ビッグコミックス)

『SK8R'S』
トジツキハジメの描く人物はどこがどのように魅力的なのか的確にわかって良い
スケボーのマンガですが、スポーツマンガとして重きを置かないというか
ベクトルがちょっと違う方にあるので、そこが面白いところではあるが
ダルく感じてしまう人もいるかもしれない。
マンガ的成長やストーリーが、普通のマンガとは軸が違うような。
変なマンガだ。

ムシヌユン 1 (ビッグコミックス)

ムシヌユン 1 (ビッグコミックス)

『ムシヌユン』
表紙買いして良かった。
みると、河野未彩さんが作成していて、なるほどと思う。
下品にならず艶のあるデザインがかっこいいし、実はとっても現代風でもあるなと感じるのですきなのです。
内容はというと、なんだかよくわからない。SFなのか、なんなのか。
1巻では、まだ何も起こっていない。巨大な虫が出てきてなんだかあれこれ大きなことが起こっているのに実にこじんまりとしていて、。
このテンションで2巻までもつのかどうかが見ものである。
この先の方向性によっては駄作になってしまいそうだ。
でも、なにかとにかくニューウェーヴは感じた。

ゆめにっき (バンブーコミックス)

ゆめにっき (バンブーコミックス)

『ゆめにっき』
語る言葉が無いほど完璧だった。

花は咲くか (1) (バーズコミックス ルチルコレクション)

花は咲くか (1) (バーズコミックス ルチルコレクション)

『花は咲くか』
とてもマンガがうまい。
ごめん、これもすごくおもしろくて特に言うことはない。
BLに免疫のないひとでも読めるかなと思うがどうかな。

橙は、半透明に二度寝する(1) (講談社コミックス)

橙は、半透明に二度寝する(1) (講談社コミックス)

『橙は、半透明に二度寝する』
ごめんこれも言葉が…略
変なマンガのようでいて全然変に感じないのが不思議で
起こっていることはすごく変なんだけどな、
作者の中に筋や道理があってそれがいつもすっきり描かれているから、
グロテスクにもならないし突飛だとも映らない。
いやすっごく変なんだけどね。
ながらくの阿部洋一ファンは分かるとおもいますが、
単行本が無事に出ただけでも奇跡なのです。、こわくてしばらくはずっと掲載誌を買っていたけど無事出て良かった…
でも2巻は出ない気がしてきた。いつもそう、いつもそうだよ。頼むよ、講談社さん、よろしくお願いします。

恋は光 1 (ヤングジャンプコミックス)

恋は光 1 (ヤングジャンプコミックス)

『恋は光』
これは良いところを突いてきた感じがある。意外な面白さがあって良かった。
恋をしている女性が全員光って見える、という特殊体質を持つ主人公のお話。
大体が会話劇でなりたっているのも面白い。
ほんわかしているようで、どろどろとした心の様子が垣間見えるのもいいな。
どっかが不穏で、それを描くのもうまい。

化け猫あんずちゃん (KCデラックス モーニング)

化け猫あんずちゃん (KCデラックス モーニング)

『化け猫あんずちゃん』
なんておもしろいんでしょうか、なぜ今まで誰も教えてくれなかったのでしょうか。
これは本当に良いマンガだった。
今年読んだ中ではいちばんツボでした。
いましろさんのマンガは実は一つも読んだことが無かったですが
他も何冊か読みました。全部とても良かった。
彼のマンガは、なにも書いていなくてすごい。これは私には出来ない。
これは、あんずちゃんという化け猫のお話で、まあそのままだが
あんずちゃんは人間でないので、いい感じに狂っているんだ。
自転車がなくなってブチ切れてるのもやばいし
なにか寂しい様でどっかに向いているようで、平和なようで
そういうなんかどうでも良い変な日常が、すっごく良い。

東京心中 上 (EDGE COMIX)

東京心中 上 (EDGE COMIX)

『東京心中』
これも…なんつうか言葉が…
おもしろくてシリーズ一気に読んだ。
現実や生活や映画のこと
やのさんのこともっと知りたい。
やのさんはヤるときに関西弁になってかわいい。
そういうことをモット知りたい。
う〜〜〜ん、うん、これはちょっととても感動したので
おそろしく丁寧に感想書きたいんだけど今手元にねーのでまた今度な
何度も繰り返し読むマンガだよねえ。今家にないからごめんな

orange(1) (アクションコミックス)

orange(1) (アクションコミックス)

『orange』
おそろしく正しく少女マンガ。でも一歩先を行ってる
未来の自分から手紙が届く。そこで生まれるズレやよろこびや知りたくないこと
こわいから読まなくて良いという選択肢、救えるという選択肢、
居る未来と居ない未来。
いろいろな選択肢があって、でもそれってやっぱり全部「恋」ってことなのがやっぱり少女マンガで、とっても良い。
とてもわくわくして読める。

アコヤツタヱ(1) (講談社コミックス)

アコヤツタヱ(1) (講談社コミックス)

『アコヤツタヱ』
なんだろうな、好きなんだけどな?
佐藤将のマンガはなんか勧めにくいな?なんだろうな?
おそろしくまじめなんだかギャグマンガなんだかよく分からないギリギリさで描かれていて
今回はでも、ファンタジー要素あるのでもっと、なんつうかビューティフルだ。
適当でごめん。強い剣のマンガですね。うん。

子供はわかってあげない
これはねえとっても良いマンガだよねえ
日常、とかっていう陳腐なことばでも言えないけど何か特別な言葉で言わなきゃいけないようなそういうことじゃなくて、。
感情を丁寧に拾ってくる感じがすき
告白シーンは、もう今まで読んだ告白シーンが束になってもかなわないくらいドキドキして、すごかった。


はい、という感じで、
そうそうあとは、なんといっても、これがはじまりました。
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とくに
「どっきん♥︎ラブぽいずん」
「白鳥鍋」
のすばらしさはすばらしさなので是非ごらんください。
おすすめして、すぐにでも無料で読めるのがwebマンガの良いところですね。
窓ハルカの描くマンガはなぜかサブカル的なものにカテゴライズされがちなのだが、
マンガのうまさ、話やコマのもっていきかたみたいなものにメジャー感があるというか
すべての人に自信をもって面白いから読んで!って言えるマンガかなあと思います。
描かれていることは恐ろしく重かったりするのだが、
それが重くならずにからっと、華やかに描かれているのが好きで、
本人は「普通すぎやしないか」というのをいつも気にしているんだけども
でも、それは単に「普通」というものとも違う、もっと意識の高いものであると私は信じている。
「マンガ」の形として理想のひとつかなって思います。
はやく世界がもっと窓ハルカに気づけば良い。


はい。
窓ハルカもそうだが
「感情」に、ていねいに挑む作家のマンガが多かった様に感じる。