笑い飛ばす為のうたを歌い続ける

「狂い咲きハルマゲドン」十二日目 大阪 ~狂ったセカイと時計仕掛けの神様~

3月5日 心斎橋VARON

大阪二日目は12ヵ月連続ワンマン大阪でのファイナルでした。
12個の物語の、ひとつひとつの思い出を全部丁寧に思い出すようなそういう日で、とてもとても楽しかった。
はじめての宇宙大天使は、CDではなくライヴで観たんだった。だからこそやっぱりこんなに白くてまぶしい光景なんだ。1999年は、どうしても外せないテーマだったし、
はじめていなおりを観たとき、ああこんな振りなんだ、ここはニコニコするんだ、とか、14才がCDで聴くよりはるかに格好良かったこととか。
大阪で初めて百鬼夜行やった日はこれからどうなっちゃうんだと思ったこととか
朱色を最初に意識し始めたときのこととか
最初TDLの振りがなかなか分からなくて戸惑っていたこととか、U.F.Oが来るまで祈り続けていたこととか
なんとなく今日は流星雨をやるんだろうなと思っていたこととかアンテナマンが久しぶりでやっぱり最強に変な曲で最高に素敵な瞬間のうただなとか
そしてナガトやってくれたからすっごくうれしくてわくわくしてたらはけちゃって、
今日ガンダーラはやない?まだ5曲目くらいじゃない?と思ったらきっちり12曲やってた。
思い出しながらも、記憶が「今」の「楽しい」で埋め尽くされていく感じが良かった。

そして12の世界と世界で挟まれた1曲は、
「狂ったセカイと時計仕掛けの神様」という新曲。
青春がパンクして14才に永遠にダイヴする曲。
「狂い咲く春のはじめ方」は、「大人」のための曲だけど、この「狂ったセカイと時計仕掛けの神様」は、確実に、私達の、14才のための曲だった。
剥がされていく絵具でもなく、巻き戻る絵画でもなく、
「下手くそな伴奏」と「何だかわからない塗り絵」で、世界は色々ないろがついている。
えんそくには「絶対」がある。ぶうさんは、何度も同じことを歌う。
歌詞カードを観る限り、この歌に「絶対」は14回出てくる。
ぶうさんはいつも確かめるように歌を歌っているのだと私は思っている。
14才であることを宣言することで永久でいられるのだ。
永久でいられるし、仲間を増やし続ける。
いつまでも笑って踊り続けたらパレードに紛れ込んだ どっか似たような仲間も「集まった」。
彼らは、えんそくであり続けるために、演奏し続ける。
私は、14才であり続けるために昨日もおとといも大阪へ飛んでいくし、今日も高田馬場へ飛んでいくのだ。

ガンダーラ2は、まさかの「のりこ」!
のりこはそういえばハルマゲドンでは初めてだと思う。
ガンダーラ2のはっちゃけ具合やばかったな
となりのオロチ初めてやってくださったときのこととても良く思い出した。あのときすごくうれしかった。
イガトラもだいすきで、こんなに楽しくて気が狂った曲なのに、「今のボクには難しいのかい」と言うところがすきで、うんすきです
愛の流星はじめて聴いたのも大阪だった。あのとき大阪に飛んで行かないとやっていられなくて、ああこれも聴けるんだ!って思ってうれしかった。
マリオはこのハルマゲドンでいちばん、自分の中で変わっていく曲で大変面白い楽曲であった。
ライヴを観ることで変わるし、CDを聴いて歌詞を読んで、また次も変わっていって。
何度も何度も「知りすぎた身はつらいなあ」をきくたびにムネがドキドキした。
そして、「もっと上の方」へと思いをはせている。
ツンドラの暴君は、ハルマゲじゃなくて7日間で初めて観たんだった。拳の入れ方も腰の入り方も、気の狂ったスイッチの入れ方も、何度やっても気合いが入る。
ゴードンは、とてもとてもとても楽しかった。園児の笑顔が良く見えた。良い薬です。
ハイウェイ・スター・ラヴは、ちょっと「ラブ」まじりの「ラヴ」だった。
でもまあ、想いは一緒だから。
ああ、あと墓地やれてうれしい!やたらと頭が軽かったよ!
最後のえんそくはまあ感、無量です。
しゃがむとこで、ぶうさんが口の中で演奏をくちづさんでいて、とても良かった。

どっかのMCでぶうさんが、伝えたいことない!みんなはある?無いよね!って感じになってて
うしろでうむ、と皆の顔を確認してうなずくリーダーが良かった。

東京、そしてゴリラの丘ワンマン終わったら、12ヵ月のセトリ見返してああだこうだ自分のなかでなっとくするやつをする。
でも今はただこの「楽しい」という感情だけで終わることのできた大阪ファイナルで胸をいっぱいにする


あ、そうだ
ぶうさんが割と真ん中らへんで「クソッタレ!!」が発動していて笑った。
それだけの熱量があった。
でも、まだまだやろ!って思った。まだまだ終わらない!

心斎橋

心斎橋など、バロンに行って帰るだけの空間だった。
最初は大阪も行くつもりじゃなかったけど、5月に行ったら、どうしても次も行かないとやってられなくなっちゃった
バロンはとても良いハコだ。横長なのもすきだし、SEのセンスも良いなっていつも思ってた。
整列してくれるひとがいつも楽しげで、それで余計ワクワクした。
ぶう太郎をいつまでもカウンターに飾ってくれているし、
えんそくをすきでやってくれているんだなあと思ってうれしかった。ありがとうございます。またよろしくお願いします。
最初に一緒に来てくれた大阪の友人にも本当に感謝しています。不甲斐ない私を泊めてくれたりずっと「いいなあ」というだけの会話をきいてくれてありがとうございました。
私はえんそくがすきです。

気付いたら知り合いも出来てうれしかった
昨日はちょっとぷらぷら歩いて、最終日なのにようやく大阪っぽさを味わって、変な感じがした。
駅の構造もやっと覚えた。
えんそくのお話とか、じぶんたちの昔の話とかしたりして面白かった。本の趣味をいったら「こじれてるよ!」と言われてなんかへへへってなった。こないだの茶番の「村上…」のあとに続くのはハルキかリュウか、という話題などした。ハルキは無いわーということになった。
うーんそういう平和な感じの週末。

ところで私のご自慢のGショックの電池が切れました。
知らない間に時計仕掛けは止まっていて
「物語を始めるのに丁度良い季節」がもうすぐくるってことを知らせに来たのだった。
私の中二という名の病気はなおらないしなんなら病気でもなんでもないんだけど
だって狂っているのはセカイじゃないか。
まあでも、世界も狂ってるし私も狂ってる。それで良いじゃないか。


今日はおばあちゃんの病院行ってから高田馬場行く。