アムネジア

アムネジア

アムネジア

夢ではない。
たしかな現実の感覚があって、
現実感の無い現実ほどおそろしいものはない。

とても大事なことを忘れているんだ。
自分のしたこと、自分の家、自分の前世、そんなものをすべて忘れてしまうようでは、
立派なおとなになれはしない。

ここで、「立派なおとなになれはしない。」という台詞を持ってくるところがすごい。
こういった感覚がすごくすきで、
また、喫茶店での化粧のおかしな女の描写などがすごくすき。
怪奇とか幻想とか、そんなもんじゃなくて
もっと大きな力のこと、
そういうのを、なんというのだろう。