2013-02-08 無為 俳句・短歌 はてなダイアリー 形がない存在しないここに犬 忘れてる存在自体消えている 幽霊のごとく私が消えていく 消えていないそんな妄想忘れなさい あなたのまずは空気から 形よりつま先立ちの待つ単調 お豆腐に埋没されり我が指先 川べりのベリイベリイの鳴る帰り よく見える隣の肩と足の先 凍る月私の帰りを食べるもの 靴底が濡れて私が消えるころ 交信の仕方を私知らないの 黒い人あなたの先にある電燈 五十過ぎ知らぬ扉が増えていく