だけども問題は今日の雨

十川十三初主催4MAN「十川十三の四夜怪談」

06月25日 新宿Zirco Tokyo

・オープニング
十川十三による「傘がない」。
今日は雨だと思ってこの曲を、と言った。
どうにもならないことばかりで、それを救う手立てが無い。
傘が無い状態だ、というようなことをおっしゃっていた。

傘が無ければ雨も無意味だ。


・umbrella
ドラムの人の表情が良かった


・dummy-xD
高1の私が聴いていたらはまっていたかなと思った。
ギターをそのまま置いて立ち去るようなバンドばかりすきだったような気がする。
3曲目くらいでパキシルが無意味とかいう歌を歌い始めたからいろいろなことを思い出してしまってちょっとだめだった。
最後の曲は良かった。


・犬神サアカス團
我々は、凶子さんの笑顔をみるだけで幸せになれる。
凶子さんは驚くほどフラットに歌うんだなと思った。
明さんは空気がおっかなくて恰好良い。
恰好良かった。


・十川十三
死に場所を探していた。
「朱色一号」という曲、最初はなんだかちぐはぐした歌詞だとずっと思っていた。
そして、マイコがどうしてもすきになれなくてむかついていた。
「橙々電車」を初めて聴いたとき、むかついていた理由が少しわかった。
私は自分のことが嫌いだ。その感じに似ていた。
「やっぱり私はひとりぼっちだ」。

自殺という響きが甘美だと十川十三が言った。
それがどうしても理解できなかった。
また中二病だとかそういうことを言った。
私は、彼が、自分の発するソレを「中二病」だとか「ポエム」だとか「自分でも怖いくらいの文章」だとか言い出すたびに少しづつ傷ついている。自分の信じているものが否定されていくようで、心のどこかにいつも少しずつ薄い切り傷がついていく。
それでも、そういうところもすきだから、そういう言葉で傷なんかつく自分の心を哀れに思う。
また思い出したく無いことばかり思い出してしまっても、どうしても彼の歌声がすきなのだ。

「13階の女」はこんなに悲しいうただったか?と思ってすごくびっくりした。
とてもびっくりしてしまった。
あのタイミングで眼鏡をはずしてしまったことにも驚いた。
何の救いようも無い歌だと思う。
素晴らしかった。

新曲もやっていた。
音が大きくて、歌詞が聴き取れなかった。
小指が無かった。
本当のことを何も言えない、というようなことを歌っていたように聴こえた。そこばかり繰り返していた。

小指の歌は何も頭に入って来なかった。


私がアナタのその金属のカプセルみたいなモノになれればいい

今日は、いまは絶対に着たくないという色の服を着た。
そうでもしないとこの気分との折り合いがつきそうになかった。

どうしても言葉にしたいと思ったことがあったので、言葉にしてみて、良かったなと思った。
生きているうちはなんでも発したら良い。損は無い。損があったらいつでも死ねば良い。
みたくないものは目をつむれば良いと思う。大丈夫だ。
私はキモいけどそれは「損」では無い。

私は頭の良いひとがすきだ。


柵の内側外側という概念がとうとうわかりそうに無いな。
右手左手を最初に聴いたときから、「柵」の感覚がうまくつかめなくて、ずっとつかめないままだ。