48億の個人的な憂鬱

普通にめっちゃ死にたいやつになっているので落ち着こうとしている。
死んだ人間に対するみなさんの無神経さに私は一番傷ついているのかもしれない。
人間のふりするの結構上手かもしんない。
生きることには向いてないのに。
ライヴのチケットを破って捨ててしまうのを早くやめられたらいいのに。

今日は気候が丁度良かった。
適度に涼しかった。
今日はなにも欲しい本も出ていないので寄り道せずに
いつもの暗くて静かで神社とかあやしい宗教みたいな建物とか大きくて冷たいマンションがある道を通って帰った。
やけに人間が私に背を向けていた。
壁に向かって立ち止まる人、そっぽを向いて端末をいじったり、何もせずにただ時間を過ごしている人たちばかりだった。
顔の見えない人々とすれ違うのはちょっと愉快だった。
ていうかいつもよりも人とすれ違ったように感じた。誰の顔も観てないけど。
風が冷たくて、上着のチャイナボタンを閉めて帰った。
黒い布が
まとわりついたスカートが
少しずつズレて具合が悪かった。

久しぶりに平山の新刊がすきな方のやつっぽいので読んで帰った。
ダイナーがつまらなすぎてそれ以降読んでないのだった(小説は)。いま丁度映画やってるらしいけど。
そんなことよりもメルキオールを再版してほしいよ。
筋少聴きながら平山を読んで帰ると、大学生のときのどうしようもない気持ちを思いだしてつらくなってしまった。
どうしようもないからとことんどうしようもなくしていた。
毎日体外離脱とかの遊びをして気を紛らわせていた。
阿部サダヲが劇団に入った理由を「落ちるところまで落ちようと思って」と昔テレビで言っていたんだけどそれみたいなことだ。
若い頃のアベ君は目の奥がもっともっと空虚で、とってもキュートだったね。
落ちるところまで落ちて、どうしようもなくなったら、後は浮上できるとでも思い込んでいた。
高校生の私なら、絶対に筋少なんて聴かない。

大人はみんなそう言うんだから。

読みかけの本ばっかり。
大人はみんな、本を読みかけてばっかりなんだから。
私だって、趣味でダイエットくらいしてみせるわよ、
と言いながら私は明日のおやつにとギンビスを買って帰った。