えんそく日を理由に

Re:MY BACTERIA HEAT ISLAND主催2マン「遅れてきた狂犬 ~パグ~」

8月12日 東高円寺二万電圧

高円寺である意味
そして、「えんそく」であり続ける意味というのをひしひしと感じた。
ツーマンだから二万なのかしら。
まあそいつは置いといて、
ツーマンだから、とかじゃなくてちゃんとえんそくがえんそくとして「えんそく」をしにきていらして。
私はそれが非常に良いと思ったのでした。
茶番始まりでなんとなくふわっとしてしまったけれど、えんそくの強みのひとつである「茶番」という表現手法をここで持ってくることに正当性を感じるししょっぱなからゴリラというのも、正しいと思う。
惡のミカタはとても聴きたくて、だからうれしかった。
少女戦闘員Mなども「魅せる曲」のひとつであると思うが、惡のミカタもまた、それ相当に魅せ曲だし、見せたいしやりたいし気持ちが良いからすき。だから、Mではなく「惡のミカタ」だったのがとてもうれしかった。
セトリがワンマンのようで攻めていて、
我らが総統閣下ことぶうさんのホームである高円寺でやるにふさわしい曲ばかりで、大変「良いライヴ」だと感じた。
581c
日々、宇宙色
1999年のブルース
の並びの正しさが眩しかった。
私は、ただそれらがずっとまぶしかった。
そして、UFOは待っていても来ない。
宇宙大天使で、すべて投げ出しておいで、と
辛いことなんて何一つおこらないよ、と言われるまで、ただただまぶしくて、
この日も、息がちょっとだけ苦しかった。


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8月13日 名古屋SPADE BOX

スペードボックスは新しいハコなのに、床がぼよんぼよんしていてトランポリンのようでおかしかった。
空気が独特で、こないだ夢でえんそくを観に行った場所の雰囲気に非常に似ていた。
変な形で、自分がどこにいるのかよくわからなくなった。


・SEX-ANDROID
玩ばれトゥナイトという曲が良かった。
お前の夏を俺にくれをやっていて、良かった。夏をあげれたねえと思って。
「頭が痛い」という真似をさきさんが喜んでいるのが良かった。
「空炒り」といってフライパンを動かす真似をしていた雄大さんが私はいちばんおもしろかった。
透さんはいつもくちの端でにやーっと笑うのがすき。


・NOIZ
ただただぽかんと観ていることしかできなかったのだけど
そこにいるだけで熱量を感じられて良かった。
周囲の人と手を叩くというナゾの振りがツボに入って、私たちはずっとそればっかしてて面白くて楽しかった。
昔よくみていたバンドのボーカルがしょっしゅう頭上に落ちてきて、中学生の私はそれをがんばって支えていたときのこと思い出して、なんか空気がなつかしく感じていいなーって思った。


・LIPHLICH
観るたびに完成度が高くなっていくのが面白い。
最初の曲の作りこみが一番良かった。
とくに小林さんのするどさの方向が面白くて、それが良かった。
それとまた相まってMCのシュール度が加速していく様が「変」で、変なバンドだなと思う。
それが果たして面白いのかどうかはさておき、変なバンドだなあと思う。
「見た目」だけで空気が変わるから、やっぱりそれって「良いバンド」の証拠だと思う。


・えんそく
えんそくは、空気を変えるどころか「空気を持って行く」、という感じ。空気を全部かっさらって酸欠状態にしちゃう。代わりに、どろどろの空気を無理やり詰め込んでくる。そういうとこがすきです。
とってもマッケンローで始まったことに気持ち良さがあってうれしかった。
なんだかうまく思い出せないくらいにはとても楽しくて、もちろんとても「良いライヴ」だったと思う。
最近はいつも、えんそくがとても「良いライヴ」を繰り広げてくださる一方、どうしても何か一つの全然関係無い要素に頭が苛まれてしまい、100パーセント楽しめたかと言われるとそうは言えない自分が毎回悔しくて、背徳や虚無感をお持ち帰りすることが多くて苦しかった。だが今回は100点だった。自分だけに関して言えば、120点くらいだったと思う。
少女戦闘員Mも苦しく無かった。誇りをもって戦闘が出来たことに感謝します。
最後のえんそくでパチパチと手を叩いた。ノイズでさんざん手を叩きあったのにまた叩いた。そうせざるおえなかったから。楽しいが頭のすべてを支配することがうれしかった。
今日はマリオやったら死ぬねえなんて言っていたから、ちょうどやったのがすっごくなんていうか良くて、うれしい。
ハイウェイ・スター・ラヴがすき
「何度も会う為に」という歌詞が一等すきだ。
「もう一度」では無く「何度も」。
これが今のすべてだと言える。それに生かされている。


週末

名古屋からの帰りにはハイウェイ・スター・ラヴと、
star ray conjunctionを聴きながら帰った。
「僕も私もこの歌を 心を込めて歌います」というフレーズが聴きたくて、何度も、ずっと聴いていた。

遠征帰りの朝ごはんにはいつも母がなぜかフレンチトーストをこしらえてくれるので最高だと思う。
金曜と土曜がとても素敵な「夏休み」で、別れるのが切なくてさみしーってなって、なんかひさびさに「夏」を体感できたことがうれしくて、ずっとずっと楽しかった。
ずっといろいろな話をしていた。いろいろな話と言ってもただ「えんそくって素敵だなあ」というのを手を変え品を変えて言っていただけにすぎない。それだけでどんどん時間が過ぎていった。私たちは、そんなことを24時間以上ずっと繰り返していた。
夏がこうして一つずつぶっ壊れて行っても、その先に秋があることに安心を感じる。
とはいえ来週も夏は絶賛クラッシュしにいくので、まだまだ気合いです。