生まれ変わるエンドレス

Animage 2020年2月号 創刊500号

Animage(アニメージュ) 2020年 02 月号 [雑誌]

Animage(アニメージュ) 2020年 02 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/01/10
  • メディア: 雑誌

天崎滉平さんのコメントと三浦康嗣さんのインタビュー。

三郎はヒプマイの中で特別推しキャラというわけではないが、「ラッパー」としてみたときに圧倒的三郎で、この声と早口でまくし立てるタイプのスタイルがすこすこのすこです。
そして「レクイエム」である……
アニメージュさんありがとう今ぼくたちが一番読みたかったもの、それは三浦康嗣さんのインタビュー。
「レクイエム」というヤバ曲は「成長」の曲なんだけど
単純に「山田三郎」としての成長だけじゃなくて、「声優・天崎滉平」としての成長の両方を兼ね備えているところが最高~
今の天ちゃん(三浦さんも天ちゃんって呼んでるんだ…)ならこれはイケるだろうと「レクイエム」を持ってきた三浦さんもグッジョブだけど、それを歌いこなした天ちゃんが控えめにいって最&高なのである。
また、この楽曲の良いところは曲の中でも「成長」するところなのである。
ただ単に「成長」を歌った曲ではなくて、曲の中で「成長」するんですねえ、最高ですねえ。

「情報量まるでペンタゴン リリック書く指にゃペンだこ」があまちゃんの気に入ってる部分だそうだ、分かりみが深い。
賢くて勤勉、それでいてイキってる三郎をこの1文で表している最高のリリック。
だが私はそれに続く「ライムは予言 フロウは魔法 未来予想 まるで神のよう」も最高にすこすこのすこです。
魔法とか神とか言えるのはさぶちゃんだけだ……同じ中二病でも14君は方向性が違うので。

三浦さんが、天ちゃんは早口のラップもすごく上手だし、と言っていてそうそうそうそう、そうなの。
なのでできれば早口のラップばっかり歌って欲しいです。ありがとう。
インタビュー部分は見開きの片方のページだけだけど、読みたいことが書いてあって良いインタビューでした。
あと「レクイエム」だけじゃなく、「New Star」「おはようイケブクロ」に対してもちょっとコメント載ってて良かった。
ありがとうアニメージュ。ありがとう三浦康嗣さん。
そして天ちゃん、ありがとう。

Buster Bros!!! -Before The 2nd D.R.B-

チームとしての良さみが一番あるのはイケブクロ。
なので、ソロ曲よりも3人で歌ってる曲のがすきだったんだけども、これはもうねこれは…という感じ。

まず「Break the wall」は誰がどう聴いても西寺郷太でしかない楽曲でその時点でへえやるじゃんなんだけど
良いところはやっぱり、山田一郎としての中央区という「壁」と、木村昴としてラップでボーダーを越えたいという「壁」という、意味が二重に重なっているところが最高なんですねえ。
「Break the wall」というタイトルに全部集約されている。
「ラップの力を俺は誰よりも確信し 倍信じてる」の「倍」がすき。
西寺郷太西寺郷太でしかないんだけどベストマッチでこれ以外選択肢がない感がすごい。
木村さんの発する英語の心地良さよ。

「School of IKB」はエモエモのエモとかいうカスみたいな言葉でしか言えないのがアレだけど
今までとは違う、けどいちばん二郎 っぽさが出ていて気に入ってる!
「必ず這い上がる 今より倍かます」の「倍」もすき。
春くんの声は聴くたびにどんどん「男」を感じるのでなんかすごい、なんかすごい。

そして「レクイエム」である。
もうね、キレキレなんだよね。天ちゃんも三浦さんも。
音ですきなのはシャキーンって刺してくるような金属音。
「いずれ死ぬしね」の言い方。「葬って葬って葬って葬って」と無限に繰り返してくる恐ろしさ。
次郎が「東の方見上げりゃほらサンシャイン」なのに対して
三郎は「サンシャイン 遮るクラウド」。はい優勝~~~!

トレイラーの時点で天才だったんだけど、ここから先がね、特に良いんだよね~。
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CONTINUE Vol.63

木村さんは、アニメカルチャーの中で彼の大好きなヒップホップのおもしろさがどこまで伝えられるか、と思いでヒプマイやっているというが、私はどっちかっていうとヒップホップがすきで、声優のことはあんまり明るくないので、なんというかそういうこともあります。とはいえヒップホップに関してもかなり偏りがあって、特にヒプマイに関わってる人達は聴かないタイプのラップばかりで面白いです。
アニメカルチャーの中でのラップというものには、一時期興味があり、昔アニメの曲でラップしてる曲を集めてたりしたんだけど(「12 FRIENDS」とか「恋はア・ラ・モード」とかそういうゆるいやつ)そういうのとはわけがちがくて。
第一印象はふーん声優もラップできるんだみたいなものだったけど、そこにある「物語性」に気付いたときに、もっとその先にある広がりがあるように思えた。
あとさあ、みんな普通にラップうまくてなんなんだ?“声優”ってなんでも屋さんか????

「声優」としてラップにどういったアプローチができるのか、木村さんと浅沼さんとでは少し違う。
浅沼さんが言っていて良かったのが、ラップは本人が書いて本人が歌うけどこれは別の誰かが書いてそれを「キャラクター」が歌うという部分。よくいうと新しく、悪く言うと邪道。
演技をするという点に特別性を見いだしていた。
「左馬刻ってこういう歌い方もするんだ」と感じてもらいたい言っているの、すごく、わかるぞ~~!左馬刻の歌い方は、毎回聴くとびっくりする。
あと、笑いながら歌うのがすきすぎる。笑うっていうのはわっはっはっていうんじゃなくて、もっとぶうさんみたいな、ナメんなよという笑い方。諦めてるというよりはいやいやナメんな、という強さ。

木村さんは思っていたよりも「音楽」がすきな人だった。ラップは特別すきだけれども、子供のときになんでもかんでもお小遣いをあらゆるCDに変えていたというエピソード、僕達と同じじゃないですか~~!おたくですやん~~!歌詞の元ネタ掘り下げて欲しいとか~~わかりみが深い!
木村さんは、最初は声優とラップとは切り離して考えていたと言っていて、そうなんやと思った。不思議な気がした。
そこを拾おうと思ったEVIL LINEの中の人?か誰かは分からんけど、とにかくヒプノシスマイクというコンテンツを始めようと思った人がすごい。
木村さんも言っていたけれど、ブクロの良いところはチームの一体感だ。全員の曲を聴くと、ブクロのパートはいちばん聴きごこちが良い。すごい個性があるわけじゃないんだけど、テンポ感が良いというか、一番安心する。
3人でニコ生やってることとか、そこでフリースタイルがどんどんうまくなっていくこととか、そういうのもある。
一人一人の個性は弱いけれど、3人集まると強い、と木村さんが言っているが、本当にそう。
そうなんだよね~~~でも、その「弱い個性」だったものが、少しずつ、少しずつ形作っていく過程が見える、それがすごく面白い。