靴ひもはほどけたままで歩いてる

ヒカシュー『20世紀の終わりに』

09月05日@二子玉川 GEMINI Theatre

タイトルは、何も伝えていなかったら勝手にこれになっていたらしい。
「生きること」をやっていて、これってCDで聴くよりもこうして観た方が千倍たのしいなって思った。すっごい!
それぞれの「生きること」だった。CDで聴いてもわかんないことだらけだった。

「ライヴで一回も演奏せずに帰ったことあるよね」
「サザンの前座で出たときがあるんだよ、楽器のセッティングを壊したくないって理由で、演奏せずにあてぶりでやれっていうんだよ、そんなの無理だったからさ、仕方無く出前呼んで、ステージの上に届けてもらうようにして、ごはんがくるまでじっと机の前に座って動かないで待機してた。1時間くらい。ごはんが来たからやっとナイフをこうやってゆっくり持ち上げるんだけどさ、これがまためちゃくちゃにウケた!ナイフをあげただけ!これがさ、サザンのお客さんにも分かってもらえたんだよ」
「デビューCDのときのレコ発ワンマンでも演奏しなかったよね」
「大ブーイングだったよね。そのときから俺たち人気ないのかもねえ」

セットリストは決めていなくて、誰かが勝手にやりたい曲をやりたいようにやって、それに他のメンバーがついて行くっていう
そんなのありかよできるのかよっていう。

私のいちばんすきな、「夕方のイエス・朝方のノー」は、これすきだからやろうよおと巻上さんが言ってやってた。うれしかった。
めちゃ良かった。
「やりきった感あるけど、まだ時間あまってるんだよね」

なので最後なぜか「炎天下」をやった。
これがヒカシューでいちばんロックな曲なんだ、ということらしい。
当時EMIのエライなんとかさんがこの曲きいて、ロックだねえって言ってたから。
なんとかさんは、ピンクフロイドの原子心母ってタイトルつけた人だからねえって。

アンコールはなんかまあタイトルだしって20世紀の終わりにやっていて、投げやりな理由が良かった。
みんなすきでしょって感じでパイクもやった。投げやりな選曲で良かった。
てかパイクのベースこんなに…こんなにかっこいいな。これ坂出さんじゃないけど。
坂出さん、いつ観てもまだまだみたことないことをしているな…って思ってすごいなって思う。

「CDいっときださなかったら活動してないみたいに思われちゃったから仕方なく1年に1回はCDだしてる」
すごくさ、すごく良いライヴで
楽しくってすぐ終わった。
やった曲もすきなやつばっかでうれしいなと思った。
お客さんはやっぱり20人いたら良いくらいで
私はもっとたくさんの人が観た方が良いんじゃないかなって思った。


セットリスト
筆を振れ、彼方くん
生きること
入念
にわとり跳んだ
あんぐり
カレー三昧
了解です
もしもしが
夕方のイエス・朝方のノー
炎天下

アンコール
20世紀の終りに
パイク




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