LEMONed I Scream

わたしは別に“SFパーソン”ではないし
そのような無意味なカテゴライズがかなり苦手で、
なぜみなさんはすぐにそのように「何か」に分類したがるのだろう。
だいたい私は漢字が読めないって言ってるんだから本なんかまともに読めるわけないだろ勝手にSF勢とかいうわけわかんないカテゴリに収めるな
本なんかまともによめるわけねえだろ
お前は私が今まで読んだ本の数を知っているのか?それは、私が廊下に立たされた回数よりもきっと少ないだろうし、私のブラウスのボタンの数よりも、ずっと少ないと思うわ。

もっと極端なことをいうと男だとか女だとかそういうのも全部無意味だと思うし
人間もロボットも天才も幽霊も本当は全部同じなんだ。
でも、便宜上使わなければならないことが多すぎて、しんどくなる。
皮肉だと思ってやっていくしか方法がなくて、
私はじゃあ会話が全部皮肉になっちゃうじゃん。

音楽がすきかときかれて、ヴィジュアル系と答えることが多い。
私は別に「ヴィジュアル系」がすきなわけではない。
いや、すきだが、別にヴィジュアル系だからすきということではない。
すきな音楽の中にたまたま「ヴィジュアル系」と呼ばれているものがあっただけだ。
でも、「ヴィジュアル系」っていう文化は、とってもすきだ。
でも、その「すきなもの」を「ヴィジュアル系」って言葉で言わないと伝わらないっていうの、なんか変だなっていつも思う。
思うけど、「ああー、まあヴィジュアル系とか聴きます」って言うよねーいうよね?
だってそう言っとけば、「ああ…そっち系っすか」って、それ以上無駄なことをきかれないから。ファック!
私は本当はパンクスなのでバズコックスしか聴きません!ばかやろう。

CDいる?ってきいたら、「ヴィジュアル系はちょっと」と言われた。
CDがいらないと言われることはまったく問題ないが、それよりも「ヴィジュアル系」を理由に断られたことが悲しかった。
いやいいんですけどねCDなんて今時流行んないし。時代はストリーミングでしょ。
YOUTUBEで手軽に音楽を楽しんじゃおうよ。

hideっていう人が昔いたんですけど、
彼がいま生きていたら、もっときっと「ヴィジュアル系」がこんな風にはなってなかったんじゃないかと思う。
いやそんなことねえわ地球の人口の9割の人間が音楽なんて古くさい趣味だと思ってますもんね。
知ってますか、古代にはあったんですよ、音楽っていう“魔法”がよお…。

私は、そういう「分類」みたいなものが嫌いだとずっとずっと言ってる
具合がわるくなる。
みんな何かになりたがるし、
「それ」の正体が「何か」分かった方がみんな良いらしい。多分こわいんだと思う。なんかわからない状態って。ふうん。
私は、「なんかわからないけどおもしろいこと」の方がずっとずっとすきだ。
だから「ヴィジュアル系」もすきだ。
ヴィジュアル系はジャンルではなくて、文化そのものだからだ。
だから、はっきり言ってそれって単純に音楽ジャンルをさす言葉ではない。まあそんなこと言ったら「音楽」なんて全部音楽じゃないのかもしんない。パンクだってアイドルだってもぐらだっておけらだってそうだろ?これがほんとのノーミュージックってやつだよ。
でもこの、「ヴィジュアル系」って言葉で言い表さないと伝えられないことだとか、
他人の中の「ヴィジュアル系」って言葉のイメージだとか、そういうのが、私は全部もどかしい。
でも、その「ヴィジュアル系」がつくる形式美だとかなんとかいろんなものは、実際とてもとても格好が良いのに(って私は思ってるの)、それを「ヴィジュアル系」だという理由だけで、観たり聴いたりすらしてもらえないのって、すっごく、なんていうか、超馬鹿らしくて嫌になっちゃう。
そういうことにいちいちとらわれないといけないこともすっごく嫌だな、馬鹿みたいだなって思う。でもそれって私にはどうにもできないじゃん。
なんか、他人がどう思おうがやっぱりどうでも良いんだけど、でもそれを、他人と共有できないのって、悲しくなっちゃうよねえって話。
でもでも、バンギャって、「ヴィジュアル系」ってもんをとっても大事にしてて、パンピはお断り!って人も多いわけ。伝わらなくて全然良いわけ。マイノリティ上等!なわけ。かっこいいっしょ。
だから、そういうとこ含めて、私は、ふーん“ヴィジュアル系”、おもしれーやつ、って思うわけ。


全部言葉にできたのならそれが良いのかもしんないけど、
全部まるっと言葉にしたって伝わらないことがあるってことを、どうして想像ができないんだろう。
“分かりあえやしないってことだけを分かりあう”んじゃないのかい、僕たちは?

かっこいいか、かっこよくないかっていうそれだけが全部であってほしい。
何が言いたいのかよくわかんないだろ?何も言いたくないよ。サイレント。

とにかく私が言いたいのは、
twitterでフォローが返ってこないという理由だけでリムーブするやつらは全員地獄に落ちろ!
SNSで何でも伝えようとするバンドマンも地獄に落ちろ!曲をかけ!歌詞にしろ!伝えられないならライヴをするな!
そういうことだ。


週刊少年ジャンプ 2019年 34号

ONE PIECEのいろんな回をいろんな人が描くというなぞ企画
Boichi先生のゾロは格好良すぎて、いやこれは格好良すぎないか?
ゾロのあのシーンは、ゾロの「かっこわるさ」が大事なので、なんかシュッとしすぎてて、かっこよすぎるだろ?ってなって面白かった。
ミホークが逆になんかかっこわるくてウケた。
にゃあにゃあ鳴くのがウミネコって感じだった。地球で始まって地球で終わったのもおもしろかった。
Boichi先生の絵がうますぎるのもおもしろかった。
縦のコマ割とかかっこよすぎて、いやそれはかっこよすぎないか?ってなる。
「どどん」に謎グラデーションのトーン貼ってるのもおもしろすぎる。ドン・クリークさんが省略されてるのもおもしろすぎる。
なんていうか、いちいちおもしろすぎるのでとてもおもしろ企画なので次もたのしみだ。
ネットで同時に同じ回を公開してるのも良い。比較して改めて読むとめちゃくちゃ分かるけど、あの頃のワンピースめっちゃ読みやすいしめっちゃおもしろいな。
コマがすっきりしてる。いまは全部裁ち切りになってるし全部字で説明しようとするので読む気がしない。
「強くなれロロノア!!!」というところ、原作のコマの方が私はすきで、よさくとジョニーが傷薬をかけてる向こう側にミホークがいる、っていう構図が良い。

そんなことよりもタツキ先生の虚無さがすきすぎるのでしばらくこの画像をみて元気をだそうと思います。
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