映画 山田孝之 3D

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監督:松江哲明山下敦弘

映画館でみるべきだなあ、と思ったので観にいった。良かった。
特に前情報など無いのでフラットにみた

本当の意図は知らんが
3Dである必要が無いという点が、「3Dである必要」だなと思った。

山田の空虚が想像以上で良かった
「死にたいというよりも、ずっとつまらなかったんです、人生が、生きている意味が無いっていうか、なんか面白い事ないかなってずっと思ってた」
この人完全に仲間だ~って思って良かった。

もし俳優になってなかったら向いている職業は?という質問
「う~ん、……宗教。わかんない。なんか、教祖にむいてるって3人くらいに言われました。孝之になんか言われたら納得しちゃうって」
“もし俳優になってなかったら”と聞くときの山下さん「もし、もしですよ、もしなんですけど」と、すごい気を使ってるとこがめっちゃ面白くて良かった。

子供の頃住んでいた家に行くんだけどそこが「空き家」になっていて、空き家になった土地で土とか残ったタイルとか梯子とか落ちてた犬の首輪をつないでいた鎖とかを眺めながら「なくなっちゃったかあ…」っておいおい泣き出すシーンがあるんだけど、私はなぜこの人は泣いているのかな、と思って、わからなかった。
それで、山田はこんなに空虚なのに突然「人間」を感じられて良いなと思った。

山下監督が「どうしてそんなに自分を客観視できるの?」って言ってて
なんというか、山下さんの質問のチョイスの仕方とかが絶対的に山田とは違うタイプの人間だなと感じられて、だからこそそれが良いなと思う。
赤羽のドラマを観ていたときも思った。その絶妙なバランスが良いなと思う。
山下さんたぶん山田の言ってること根本的に半分くらいはわかってないと思うから、そういうとこが良い。

あと、芦田の愛菜さんが冒頭でコメントをしてくださっているのだが非常に良い。
芦田さんは最高

カンヌの方のドラマみてなかったから観たいなと思った。
あと「凶悪」の山田めちゃくちゃ良さそう