俳句・短歌

仕組まれた形態

知らなことが多すぎて 夢で見た世界の仕組みを信じてしまう オカルトか 精神病者じゃなかろう そんなに仕組みは簡単か 時遅くして震える、仕組みは誰のものでもないはずなのに どなたでも歓迎します削除しますこの世の仕組みに飽きてきたのね 私だけが 世界…

あま粒のレースが光る黒曜石 手遅れ、途中の夢で半端者 川べりの特権活かし半分こ 君の星ではそれが無いのかもしや ドアと戸は同じものだと教えてくれた 哲学を必死になって覚えてる 車外ではすみやかに死ぬこともできず

銀の皿に映る人影が2人いたような、でも1人 黒沢は、片っ端から赤い服を取って捨てたら怒るだろうか それでも幽霊が出現するかもしれません。今度こそ。 完璧な夢が現にすり替わる時それがお前の記念日だ

忘却

たつ彼岸 かわらの欠片踏みつけろロートレアモンの死は裏切り あかるいうちに染まりゆく家の隅あなたの指は何本あるの コート踏むボタンがすでにとれているげに恐ろしき後頭部かな かびにおい ところで君は今朝のようにやわらかなる動物抱く 出したまえ右腕…

塚本邦雄歌集

続 塚本邦雄歌集 (現代歌人文庫)作者: 塚本邦雄出版社/メーカー: 国文社発売日: 1998/12メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る死の匂いだけが、頼り。 生きるという恐怖が鮮明に。 好きな句を選んでいたら付箋がすごいことになっ…

今日の日は

殺さない わがよたれぞ常ならむ、象の筆箱落として壊す 階段とあなたの隙間に埋まりつつ今日のにおいの香水を買う 所せまし、迷路のような感嘆符いざというとき役にはたたず 夜もすがら塗料がせまる頭上石落ちる感触一味違う 死ぬ色と生きる色とが交差するこ…

無為

形がない存在しないここに犬 忘れてる存在自体消えている 幽霊のごとく私が消えていく 消えていないそんな妄想忘れなさい あなたのまずは空気から 形よりつま先立ちの待つ単調 お豆腐に埋没されり我が指先 川べりのベリイベリイの鳴る帰り よく見える隣の肩…

紺青の背中無視して蛙横切る 超現実いつも何かが燃えている 黒いしみ 白いしみとか増えてはきえる 闇の夜に豆腐横切る青梅街道 よるがこわい どようのよるがとくにこわい 昼はこわい 息ができなくなるからこわい 日を浴びる湖でみつける朝の黒子 解体し頭が…

怖い俳句

怖い俳句 (幻冬舎新書)作者: 倉阪鬼一郎出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2012/07/28メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見る倉坂鬼一郎の選出による怖い俳句のアンソロジー。 選んだ俳句について、やさしく解説してくれる。 解説とい…

冬たち

待っている 冬の日に詠む 白い死を パンジーの嘲笑 の中を歩いている 木炭画 フランス窓にかかるゆび 口癖は「後生だいじにとっておく」