いつもの軽い致命傷の朝

今日一日がとても長かった
ずっとまぶたのうらを観ていた
朝起きたら真っ暗闇だった
何もせずにすごした
「何もしたくない」「何もしたくない」
眠って起きた
私のお布団はにおいがしなかった
詩集の文字が読めなかった
死にたくなるほど嫌なことなどどこにもない
大したものだと思った
早く普通に
早く死にたくなってまた起きよう
毎日を 過ごそう
死でみたされた毎日が
きっと正しいのだと思い込もう
どうして私の言葉はすべて
私の言葉ではないのだろう
電信柱の向こう岸
渦の生成の仕方
熱いお茶の上で 陽気に踊る念仏たち
すべて
私には関係がなかった。