アナタの歌があれば

THE BLACK SWAN卒業公演 「ラストダンスは鮮やかに~馬鹿と踊るジルバ~」

02月12日@高田馬場CLUB PHASE

・えんそく
ぶうさんはすごく真摯にライヴをしようとしていて、それに対する「イイコ」の受け止め方や空気の生ぬるさが私はやっぱりすきになれない。
そのサークルみたいなノリになじめない。良いとか悪いとかじゃなくて、なじめない。
「受け止め方」っていうのは、笑ったとかそういうことじゃなく(その件はどうでも良いや)、もっと別の意味です。

ところでゴリラの丘やツンドラは拳ヘドバンやらない派が多数なのでしょうか?
そういうとことかもですけど、全体非常にぬくぬくしてしまいました。

まあでもそれは仕方なくて、いつもやらないことをこの日急にやれと言われてできないのは当たり前で、それが正しい。
けれども、常に声と拳を欲してると言うのなら、それは正しくはないが、ぶうさんの求める理想の姿が私にはわからない。
そういうのは日々の積み重ねだから、 I’m6に「負ける」のは当たり前で、 I’m6だって最初から強いわけじゃない。
最前列をいつまでもいつまでも怒り続けるのって、それをかっこ悪いと思わない人間を彼らが自ら集めてしまったというひとつの結果だ。受け入れるしかない。

ちなみにクラオカさんのギターはトムでした。なにかしっくり来てしまった。

ぶうさんが、「儿さんは鰹節削るみたいに毎回命削ってライヴやってんだ。こうやって…旨みがどんどん出てるんだよ」
と言ってて、「羨ましいけど俺にはできない。」とも言っていた。
私も儿さんのそういうところがだいすきだけれども、でもそれをぶうさんにはまったく求めていない。私がぶうさんのすきなところはそういうところではない。

「良いライヴ」って、毎回かつおぶしを削るだけが 「良いライヴ」 って言ってるわけではなく、そういうことでもなくて、なんというか「積み重ね」だし、“熱量”って「勝負だ!」ってだけじゃない。「たのしい!」ってのも同じ熱量でできるはずだ。そういう「本気」をどこででも出さないのはなぜだ。
頭を振ったり暴れるだけが「本気」ではない、へとへとになって楽屋に帰ることだけが「本気」の形ではないと私は思うのだが、どうだろう。

私は、ぶうさんがどんな発言をしようと構わないんだ、それによってどんなに自分や他人が傷付こうと、 良いライヴをしてくれるんなら、「私は」構わない。
してくれるならの話だ。「どこへでも飛んでいく」のは、その分の対価があってこその話だ。
けれども、過去の記憶の中に、どうしても許せない部分があったことは絶対に一生消えない。これも「積み重ね」だ。
手を抜いたライヴがあった日を私はずっと覚えているし、どうしても許せない出来事も一生忘れない。それらの記憶が消えないということを、この日はより深く感じた。だが、それをブログやtwitterに書いたり、他人に言おうとは思っていない。
とにかく、私のこの色々な思いを、人に話す権利は無いので、誤解されていたら困るが、言葉で説明しようとも思えない。
今とても言葉を選んで書いています。

みんなが「楽しい」のが一番良いと私は思ってる。
ただ私は、この日のライヴを、「たのしい」とも「かっこいい」とも「かわいい」とも 思えなかったというだけだ。
(大体さあ「かわいい」ってなんだよな…というのはまあ置いといて。。)
真摯さだけは伝わってきた。だがそれがなんだろう。「今日」だけがんばってどうというのだ、と感じてしまうのだ。
私は、その「本気」が、形は違っても良いから、「毎回」観たいだけ。
「貴方の歌があれば何処へでも飛んでいく」と思わせて欲しいだけだ。

「ボランティアでやってるんじゃないんだから、君たちはステージの上の人間の気持ちを考えるべきだ」
と、最後咄嗟に出たその言葉に、良い意味でも悪い意味でも、ぶうさんらしさがとてもよく出ているなと感じた。皮肉ですよ。

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・THE BLACK SWAN
「いいこだかなんだか知らないけど、本気でぶつかってきてほしい。新年会のときも思ったけど、楽しんでくれてうれしいけど、半端に楽しむなら帰ってくれて良いです。もうえんそくは出てこないんで。まだやれると思うんで、本気でぶつかってきてください。」
前の方にいたから分からないけれど、その言葉をどれくらいの「いいこ」が後ろで聞いていたんだろう。

デルタいまだにはじまるとテンションが上がる
儿さんの口から出る「上手にモッシュ」っていう単語にはじめてきいた時からずっと興奮してるんだけどなんだろうねあれ。
なんか、言いそうに無い単語だもんね。

VOMITERやっててウケたな
食中毒やる…って思ったらほんとにやった。
儿さんも心なしかいつもよりも「食中毒」という単語をはきはきと言っていたように思う笑

ドラムの同期音は煉さんが作ったのかと思ったら儿さんだった。強い!
樹さんが煉さんの代わりにドラムをしてた。同期をいじって、手でスティックを持って楽しそうに誠さん観ながらドコドコしていた。
笑いながらタイミングを合わせていた。
節々で煉さんのドラムがとても恋しくなった。
「煉にもみんなの気持ちが少しは届いたかな?と思って、うれしいです。」って言ってて、うれしかった。
そんなような熱いライヴできたと思うから、うれしかった。うらやましがるようなライヴを、って言ってたかな。
「煉がいないから来ないとかそういうファンじゃなくて、4人でも一緒につくりあげてくれてうれしい」みたいなこと言ってた。

えんそくもだいすきな曲やります。といって左右にわかれさせた。
「本気でやらないならサンバイザーして帰って良いよ」って笑いながら儿さんが言っていた。とっても楽しかった。

いつまでもアンコールをしていたかった。


〜INTRO.〜
1. CALL MY NAME
2.RAGE
3.デルタ
4.VOMITER
5.蟲聲
6.THE WORLD IS MY ROOM
7.不正論
8.I'M SHIT NOODLE, BUT...
9. XXX IN THE BOX
10.PERSONA