消せない黒

ambush attack

12月07日@東高円寺二万電圧

・THE BLACK SWAN
正直イベントとか対バンとかすきじゃないって言ってた。
そんな中でやりたいと思えるバンドとやってるんだから、分かってるよな、って言ってた。
私は、儿さんのそういう正直に言うところがすごくすきだし、その気持ちがよく分かった。
THE BLACK SWANと対等にやりあえるバンドなんて本当に数えるほどしかいないのだ。

バチバチしていてすごくうれしかった。バチバチだけど楽しそうで。
黒百合と比較してみるのもまた面白かった、似て非なるものを感じた。
美しさのベクトルがちがくて、私は、余計にスワンのことすきになった。

正直細かく思い出せない。

〜INTRO.〜
1. CALL MY NAME
2.RAGE
3.デルタ
4.蟲聲
〜A CLOAK〜
5.DEJECTED RAIN
6.不正論
7.THE WORLD IS MY ROOM
8. XXX IN THE BOXX
9.PERSONA








・黒百合と影
鳴さんが「ひとりぼっち!」とあおっていた。客に、独りぼっちと言う人をみたのははじめてで、それがすごく良いと思った。

天井に唾はいてる人もはじめてみた。
天井がとても低かったから、鳴さんが天井をなめたり、つばを吐き付けていた。

あと、ファンのひとが折りたたみしながらオイオイというのが良かった。
そんなのはじめて観たからすげえと思って感心した。

「生きていて楽しいと思った事が一度もない」と言ってた。 鳴さんはよく喋った。
「ファンのことどうでも良いと思ってる、感謝はしてるけどそれ以外はどうでもいい」
校長室で誰にも祝われずに卒業したとか親が泣いていたとか、
そんなお話をしばらく床に座らされて聞かされたのちに、座ってヘドバンをし、そこから即立ち上がって即逆ダイてって、すさまじすぎて、ずっと笑ってた。めちゃくちゃに疲れた。
「今ここにいる、この空間にいる人達全員に、苦しいと思って欲しい。生きるって苦しいってことだよ!!!!」って言ってて、そうだねって思った。すごくへとへとで苦しかったから、そうだねって思った。
生きることに意味なんてない、と言っていた。

話には聞いていたが思った以上にステージの上から水をかけられた。
水が冷えてた。
鳴さんはステージから降りてきてお客にちょっかいを出していた。
でも、それがいやじゃなかった。楽しかった。

「スワンてどういう意味?ふくろう?おい フクロウ! いけるのか!」ってさんざん煽ってから、「え?!白鳥?早くいえよ!!ふくろうって…ハリーポッターって話題まで考えちゃったじゃん!!!」
知っているくせにそういうことを言うのが良かった。
儿さんと二人で下らない話をずっとしてると言っていた。
二人が仲良しなのは、よく分かるなと思った。

私はこの日はじめて黒百合をみた。
スワンと対等か、ともすればそれ以上のライヴができる人たちを、はじめて観た。

「シビレバシルとブラックスワンとうちと、みんなお亡くなりになる。ひとつの時代が終わります。」
“ひとつの時代”という表現に、とてもしっくり来た。

トレヴァーブラウンのシャツを着ていたので気になって調べたら、マダラニンゲンだったので、本当におすきなんですね~ってなった。