そうして星の光がここまで届くようにあの頃のボクラによく似た小さな声がまだちゃんとボクまで聞こえてる。

惡道を進め!ツアー7日目


惡道を進め!~MAKE YOU FREE HEAVEN’S GATE~

05月13日@仙台長町RIPPLE
無料ワンマンライヴ

12モンスターズの「ボクラが何も知らないままだと思っているの?」という個所がすきだ。

とってもマッケンローで、なかなかお立ち台からどかないぶうさんを払いのけて
「ベースソロでーーーす!!」と叫ぶミドさんがとても良くて、
私は、ああいうときのミドさんがとてもすきです。ありがとうございます。

お客さんたくさんいて良かったなあという気持ちでした。





惡道を進め!~迷宮牢獄門~

05月13日@仙台長町RIPPLE

殺られる前に殺るという覚悟で臨んだ。
さながら殺し屋の目をしていたのではないかな。
私が私である限りは、自分を自分で殺さないといけない。
私は、ツアーファイナルをとても良いものにしたかったから、そのような覚悟で臨んだ。

なんかね、ライヴってそれぞれの観方があると思います、それで良いと思います。
でも明らかに前2、3列目くらいのまでの人たちの気合いがぽわんとしすぎていて、私はそれは、この日ばかりは特に、解せなかった。
ぶうさんはそこに対して何度か言ってたけどたぶん伝わってなくて、途中であきらめていた。
「前の方だからこそがんばんないといけないんじゃないのー?」

すごく良いライヴだった。
死に場所でひたすらヘドバンをしていた。頭が壊れて良いと思った。
「うらやましいか」というところは、本気で頭を叩いた。強くたたきすぎて自分でびっくりしたくらいには叩いた。痛かった。それくらいには我を忘れていた。
ぶうさんが煽り散らかしていたけど私はそれを「うるせえ足りねえ」と思うくらいには気合いしか入れて無かった。
というかマジ実際足りねえと思った。
合唱リーダーの拳がすき。拳ヘドバンとまではいかないけど、私はとても「元気」に拳を振り上げた。怖い顔していたかもしれない。

セトリがCDの曲順だった。
私は、このアルバムに、ゴリラ、机上の空論、イルキメラ、が入っていることが非常にうれしくて、すごく良いことだと思う。
それは、このツアーを通して徐々に感じられたことだった。だんだんと、理想が現実になっていく様を、私は「観測」していた。
それがとても誇らしいことだった。こんなにも毎回違う色で、毎回見るたびに「成長」という言葉では足りないくらいにどこまでも際限なく伸びていくえんそくを観て、それを感じられることがとても誇らしいことだ。

特にすさまじかったのは
犬死にマクマーフィーと怪人ラボの夜で、この日のような、これらを、もうこの先絶対に観れることは無いと思う。

犬死にはしないぞ、と最後に総統閣下が三度、言った。
誰一人としてそこに入っていくものは居なかった。
誰も、「犬死にはしないぞ」と元気に拳を振り上げられるようなものはそこには無かった。素晴らしかった。
その気迫が愛おしくてたまらなかった。
我々の愛した総統閣下だ、と、「犬死にはしないぞ」と彼の口から発せられるたびに強く、強く思う。
犬死にはしない。
私はマクマーフィーを許さない。
だが、総統閣下は決して「犬死にはしない」のだ。そこを信じ、そして愛している。
「あの頃のボクらによく似た小さな声」を聞く総統閣下のあたたかさが、素晴らしく良くて、安心した。

怪人ラボは、「彼」のすべてが詰まっていて、息苦しくて、やめてくれと思うほどに、苦しい、そして、でもこの世はとてもきれいなものだった。
総統閣下は、のどを、言葉を、詰まらせて思い切り泣いていた。綺麗だった。
会場の端から端までを見回して、「終わりの絵」を描いている総統閣下が、私はとてもうれしい。
私はね、そういうぶうさんがとてもだいすきだから、彼の気持ちが、少しでも、多くに届くと良いと思う。
そういう言葉でしか表現が出来ない。

この2曲に関しては、何も表現が出来ない。

そのあとのイルキメラキッドも素晴らしかった。
彼は確かに“総統閣下”そのもので、さびしいおじさんでも子供部屋の住人でも氷漬けで眠っているネクロマンサーでも、なんでも無くて、総統閣下そのものだった。おかえりなさい!
ニヤッて「悪い」顔をしながら韻を踏む総統閣下がだいすき。どこへでも飛んで来た私の選択に間違えは無くて、本当に良かった。

茶番でオダズナーさんが出てきた。
カプコンネタが出てきてキュンとした。
サイコパワーではなくてちゃんこパワーだと言っていてウケた。

日々、宇宙色、めちゃくちゃ、良かった!めちゃくちゃ良かった!
いままで聴いてきた中で一番リアリティを感じて良かった。
真ん中で歌うクラオカさん、ミドさん、ルールルルと歌うじょいさん、みんな素敵だった。
真ん中に交代するときにお互いに会釈するところが良かった。
ちょっと照れくささみたいな、そういう青色だったのが素敵だった。
ミドさんのマイクが調子悪くて、ガイコツマイクを向ける総統閣下は、一緒に歌をくちづさんでいて、笑顔がまぶしかった。

そのあとがマキナだったの、めちゃくちゃうれしかったね。
いやあ、もうなんか、うれしいしたのしい。

ブルーハーツで、夜通し踊りあかすところが進行形で語られていたのがとてもうれしかった。
仙台の長町、お世辞にも何かあると言えない、何もないこの土地に、各地から集まってこうしてみんなで踊りあかしてるの最高だった。

1999年のブルースも神でな、
「誰の歌が届いたのだろう」って、ぶうさんが自分を指さして、俺でしょ?ってするのが良かった。ああ、良かった。とても良かった。
うんー最高だった。最近聴いた中では一番良い1999年だったし、この日やってくれたことがうれしかった。
ええとね、そのあとU.F.Oが来たんだよ、この流れたまらん。
大計画も最高に良かった。敬礼に力が入った。手の先まで神経を注いだ。
それでも足りないくらいに私はえんそくを尊敬している。宗教と言われて構わない。

ガンダーラツンドラ。ここまで取っておいた、と言っていた。
ツンドラとてもすきで、イントロが来ると必ず、自分のネジを「外せ」と自分で自分に命令されるスイッチがカチーンと入るんだ、それはとても冷静なのに頭がどっかにイッてて、最高に良い瞬間なんだよ。ヘドバンなんかでは足りないという気持ちになる。
あのね、私はこれのとき一番に飛んでる自信があるね。
狂ったセカイも素晴らしかった。この日記さ、良かった、とかそんなことしか言ってないんだけどさ、良かったんだよ。
病みちらかせってさ。
私最後までからからになるまで自分の力を振り絞ってた。

そして、「宇宙大天使土曜日」。
金曜日のチェーンソーが、というMCをして、ちゃんと言葉を思い出せないけどね、そんな話をしてから、やった。
私は、この日の宇宙大天使土曜日、とても良いものだと思った。
心配ごとがあって、ずっと祈るように念を送っていた。
ぶうさんに、私はずっと祈っていた。友人に、必ずこの歌を届けてくれと、本気で祈っていた。

我々の土曜日は、誰にも汚せるものでは無い。

ツアーファイナルとても良かった。
また会おう、「その日」も今夜のように!