だって世界は壊れた玩具だから

融心、ゆめのあと。 -黒-

03月4日@渋谷WWW

矢沢もとはるはなんでも笑う。
目に映るすべてが新鮮で、「おかしい」から、クククと笑って止まらなくなる。
なんでも笑うから、ハルさんがついついちょっかいを出したくなる。
だってさー、笑いが止まらなくてベース弾くのも忘れちゃうくらいだよ。
なんかさー、うれしいよね。

ハル「やばい奴が流星のごとく、どころかハレーすい星くらいな感じでやってきてね」
矢沢「やばいの?どのへんが?」
ハル「君はそのままでいてくれ!」「人類みな君のことやばいと思ってるよ」
矢沢「僕からしたら、あなたたち全員やばいですよ」
もとはるが入ってくれて本当に良かったなと思う。
Welcome to undergroundって感じ。
来るべくしてここに来た感がすごい。もっというと今まで何してたんだお前はという感じがすごい。
矢沢は、我々の装備を「まぶしい」とおっしゃっていた。
うでをくるくるさせながら、「少女時々雨は良い曲なのに、あなたたちは、何なのあの動きは…?」
我々にはもはやその発想は無かった、そうか、新鮮なんだ。何もかも。
「サァビス残業ってなに?」と言っていて、ゆっけさんに「黙れ、あとで良いだろ」と言われていたところが、最も良い場面だった。

不幸自慢で始まったのは、マイナス凍結発表直後にやった曲だからなんだろうか

知らない曲をやっていた。
その中での歌詞で、唯一覚えて帰ってきたのは最後のフレーズで、「あなたの歳を追い越してしまった」。
どうやらセトリによると、「くろいゆめ」という曲みたい。

「あしたのあたしシアター」でハルさんは、
『鎮静剤どこだっけ』、って戸棚から薬を取り出し、プチプチして、口にほおりこみ、水で流し込んだ。
ハルさんはとても器用なんだと思う。
歌の表現にしても動きにしても、ひとつひとつが器用だなと思う、「器用だ」と思わせないくらいに器用というか。

生虫さんが仮面の色を昨日黒と白左右に塗り替えてきた、と言っていた。ドラムで叩くときよく見える方向が黒だとアカンなと思って、と言ってた。
それを前日に気づくとこも、そしてすぐやろって思い立って直しちゃうとこも良いなーって思う。
前髪切って良い感じだと褒められても、「面長に見えんねん」と言うとこもすきだな。

ハルさんのすきなところは
絶対に「幸せ」になれない感じなところ
「犠牲」という言葉が似合うところ
何かの影だけ追っていて、ステージだけが居場所なところ。

ゆっけはまったく見えなかった。

「一緒に、終わりのない旅路に出よう」というような台詞を吐いて終焉。
「未来」という言葉も使っていた。

マイナスの変わったところは、「ジャリ臭さ」が一切しなくなったところ。
それは良し悪しだし負リの方々の気持ちは何一つ知らないけれども、
私は、それを寂しくもあり、またとても良いことだと感じた。



そうそう、ハルさんのお衣装の「赤色」がとても良い色だった。
くすんだ赤がとても綺麗だった。

私は、ここの星の生まれでは無いと感じた。
マイナスは、どこまで行っても「たのしい」という感情意外は持てない。
ハルさんの詩で泣かない。世界は壊れたおもちゃでも、サブカルは死ななくても、貴方より歳をとってしまっても、「ハルさん」はただの「ハルさん」だ。
私は、生まれてから今まで、同じ星の生まれだ、と感じた人をひとりもみたことが無い。
この人のこういうところめっちゃ似てるわーとか、その感覚わかるわーっていうのはあったり、一緒にいすぎて半分になってしまいそうな感覚になる人はいたけれども、それでも、それは全部ただの一部にすぎなくて、「同じ星」だと思う人は、絶対に居ない。
ここんちの子だ、っていう感覚を味わったことが無い。
私は今日も、えんそくが最もすきだと感じたけれど、
それでも、えんそくは居場所なわけではなくて、ただただそこにいても怒られないってだけなんだなあと思う。
同じ星の生まれでない「ぶうさん」の作る、居場所では無い「えんそく」に、どうしてこんなにもひかれるのだろう、という、その感情だけを信じようと思う。
強く生きようと思うよ、宇宙は広いのだから。


とりあえず、サンダースネイクを打てるようになりたいな