体液まで迷彩模様の肉体さ

緊急特別企画!!真のエンターテイナーはどっちだ!理科実験室 vol.1

12月16日@ラスタ原宿

ラスタ原宿というのは小島のよしおさんが作った劇場なのでそういった名前なのだそうです。
こういったお笑いのライヴは久々にみました。

○○対決、という感じで交互にお笑いチームとアーポチームで対決するという形。
漫才対決、コント対決、音楽・音ネタ対決、大喜利対決、リアクション対決、最後は全員で即興劇対決。

最初舞台上に演者全員が出てきたのだが、
ゴリラがはじっこのカーテンをムシャムシャ食べてくちに入れていたのに周りの誰も突っ込まないっていうのがすごく、良かった。カーテンを極限までくちに入れ続けていた。


・漫才対決
「ゑびすナンバー.」
どこがどうダメかということを書くとブログが埋まってしまいますので割愛させていただきます。
とりあえずつっこみの人が特になんとかした方が良いと思いました。
友達同士で友達に見せてる感覚

「イガグリヤン毛」
生虫さんとゆっけさんによる漫才なのですが、ネタとして一番安定して面白かった。
ゆっけさんの確実さと生虫さんの瞬発力がここぞと発揮されていた。
お店の店員やりたいという流れのときに一回店員コントに入るとおもいきや「そんでなー」と話進めようとする流れのスムーズさ…
クールなゆっけさんとナチュラルに下ネタぶっこんでくる虫ちゃんさんの2人の構図が良かった。


・コント対決
「アリ☆こうた」
外国人ネタで押し通そうとするタイプの芸風
一組目よりは観れましたが、せめてオチもうちょっとしっかりしような、と思いました。

「絶リン、小豆洗い、生虫(+カンペ見せる役 ゆっけ)によるコント」
なんでしょうこれ、事故…でしたね。すごい、としか言いようが無い
全員の意見入れ込んだらこうなった感じだろうか…とにかくどうやって出来たのか謎すぎる
上半身裸のオカちゃんが悪魔的な仮面をかぶってポーズを決めてじっとしている横で生虫さんが
ゆっけさんの持つカンペに書かれた長台詞を淡々と読み上げるのですが
セリヌンティウスさまの~に~を~して」と、とにかくカタカナの長い名前と厳かな口調で下ネタを言うっていうシュールな空間だった。
生虫さんはすごくて、いくらカンペを読んでいるとは言え噛まずにスラスラと中二くさいカタカナ名と卑猥な内容を言っていてすごいです。生虫さんあってこそのこの空気。これ一歩間違えたら事故でしか無いのにそうとう面白かったです。
じゅんろうさんは生虫さんの息子役
小豆「おかあさん…やめてよお…」
生「息子よ、儀式を行うことで、あなたに弟ができるのよ?」
小豆「弟かあ…わるくないなあ…」
っていう癒やし要因
延々と生虫さんが台詞言ったあとオカチャンさんが「やらせろー!!!」と言って立ち上がると
仮装大賞のぴぴぴっていう音が聞こえて、点数が足りない…みたいになる
ゲッツーさんが金ちゃん役で出て来て、意気消沈するみんなたちに話しかける
「どこから来たんですか-?」
「熊本です(だったっけ?)」って言ったら点数がぴこーんって上がる音がして仮装大賞の点数を獲得出来ました。
おしまい。
ちょっと何言ってるかわからない


・音楽・音ネタ対決
「スター旭」
EASTで観たときよりはおもしろかったです。会場の空気も一番持っていっていたように思う。
いちばんまともだった。何かしらがんばれば売れると思うが、あくまでスベり芸でいてほしさもある。
いつもよりウケてる、って感じの顔してておかしかった。戸惑いもみられた。

「絶リン☆ハグキ」
桑田けいすけの白い恋人を歌い終わるまでにスーパーマリオの1面クリアする、という芸。
最後うたの具合をねばって丁度終わらせる、という感じで終えたの良かった。
ただ、芸としては秀逸かと思うがおもしろいかと言われたらスター旭の方が面白かった。


大喜利対決
選抜メンバーで、ゴリラ、小豆、岡ちゃんでした。
個人的にはここで虫ちゃんさん出して欲しかった。生虫さんの大喜利の瞬発力は半端ないので是非見せつけて欲しかった。
ジョニーさんとばばさんは司会なので参加はしないが常に横にいた。
ネタはやらずに大喜利対決にしかいない芸人さんもいたのだが、何ひとつとして爪痕を残していかなかったので、おっかないなと思った。
ゴリラは最初の方はウホウホしてたけど途中から普通にしゃべってたし、なんなら芸人さんにダメ出しをしていた。
ゴリラはブラックな笑いが多い、あとフリップ芸的な。
ゴリラだからまともに字がかけないというていでふにゃあって適当に線を書いてたりした。
フリップの文字を消す時に体の全身を使って消していたのが良かった。
小豆洗いは下ネタ、岡ちゃんはおかちゃんでした。
芸人が一度出したつまんねーネタを拾ってゴリラと岡ちゃんがかぶせて出してきたのがすげえ面白かった。

ペンを持ったゴリラがばばさんの首元にラクガキをして
「首筋に星形のあざのある男」って言ってたのが面白かった。
そのあと承太郎のポーズでジョジョ立ちしていた。


・リアクション対決
目隠しして品物が何か当てるゲーム。
アーポチームはゴリラ、小豆、ゲッツーさん

ゲッツーさんはたわしでした。
しばらくリアクションしたのちにいよいよ回答というところになったとき、
パイソンさんが「えー、そんなー、うそだろー、こんなところでモノボケをするなんてー」という無茶ぶりをしたので
ゲッツーさんがタワシを手に持ち「ゴシゴシ、たわしですけど」とモノボケしつつ回答していたのが秀逸だった。やるじゃん…。

小豆洗いさんが目隠しする前だったかな、下ネタを言っていた流れでパイソンさんが「人差し指と中指で吟味してやるんだ…」ってつぶやいてて、それがすごく面白かったんだけども、何が良かったって、それに対して唯一ゴリラがにやにやしていたところです。

ゴリラの当てる品物は灯油を入れる器具?でした。
ぶうさんはこういうときのリアクションはあんまり得意じゃなさそうだなと思ったんだけど
だが面白かったし答えも言い当てていた。

品物が簡単すぎるということで反感をくらっていた。
ゴリラさんが「ザリガニぐらいもってこいよ」とダメ出ししていた。


・即興劇対決
お題とオチだけもらって即興劇をする。
あと、事前にお客に言葉を書いてもらった紙が舞台上に散らばっていて、
最低2回はそれを拾って劇中に入れ込まなければならないというもの。

これはさ…もう天才すぎて言葉で書けないわ…
お題は「病院」、オチの言葉は「ラスタ原宿に行こう」だったかな。
岡ちゃんのいる病院に小豆洗いが担ぎ込まれてくる。やくざの抗争に巻き込まれて重傷とのこと。
岡ちゃんは小豆のおなかから臓器を取り出してゲッツーさんに「良い感じのサイズに切っといて」と言う
そういわれたゲッツーさんは包丁で切る真似をしながら、「良い感じに切りましたけど」となんのひねりも無く返してきたのが良かった。
そこにゆっけさんと生虫さんが「アニキ~!」って言いながら駆け寄って来た。
虫さんが「アニキを天ぷらにしないでくれ~」って言ってたのが良かった。
台詞に困ったゆっけさんがお客に書いてもらった紙を1枚引いたんだけども、
それが「*」とだけ書かれていたもので、これを、まさかのゆっけさんが引いてしまったがために、ものすごく…ものすごく言いにくそうにアナルと発していたのが大変貴重な瞬間だった。
そこからがもうフィーバーですよね、袖からやってきたゴリラは、先ほど目隠しゲームで使用した猫じゃらしの道具を片手に
「お兄ちゃん!必要なのは、コレでしょ!」って猫じゃらしを掲げ
「アタシ、やくざのアナルに猫じゃらし突っ込むのが夢だったの!!」って、いろいろまあ突っ込むのが夢なだけに突っ込みどころがあるんだけどまずお前は女だったのかと、
で、岡ちゃんが床に転がったじゅんろうさんの足を持ってまたを開くんですよ
そこにゴリラが猫じゃらしを突っ込むんですよ、それでじゅんろうさんは顔を覆いながら恥ずかし乙女なんですよ、なんですか?これなんです???
「アナルパワーがたまってきた」というゴリラは何か機械的な効果音をガシーンとかガショーンとか言ったのちに
「メカゴリーラ」と言ってメカゴリラに変身した。
なんかもうよくわからない。
笑いすぎてそこから先うろ覚えで思い出せないです。

そんな感じです。

ゴリラは常に面白くないこと言うやつがいるとこの世のものとは思えないという顔で「つまんねーこと言ってんじゃねーよ」という圧力を目で出してきたのがすごく良かった。
お客さんは普段お笑いに親しみが無いのか、しょうもないとこでも笑っていて、みんなやさしいんだなあと思った。
私はちょっと苦笑いも出来ないなあ…という風に思った。ゴリラと同じくらい冷たい目をしていたかもしれない。

何々対決、としたくせに次々に説明無くネタが繰り広げられていくので、
今どこまで進んだというのが分かりにくく
ばばさんが合間のMC中に「今音ネタ1組目が終わったとこですよ、みなさん大丈夫ですかー、ついていけてますかー?」
とお客のせいにしていたのが、なんというか、すごいなと思いました。
司会進行企画どれを取ってもダメすぎるので
アーポ軍のおもしろさが無ければこのような企画は絶対に成立しなかったと思います。
何処がどうダメだったかというのを細かく全てダメ出ししてもなお気づかないタイプだろうなと思いました。
さすが雄大さんにへそを燃やされるだけある。

あと理科実験室というタイトルがまったくの無意味だった。

全然関係ない転換中に、パイソンさんに繋いどいてという雑な頼み方をばばさんがしていたんだけど、
カーテンからゴリラが出てきて、ゴリラのほほに黒いガムテープでこしらえた「何か」がくっついていて、なんか出来ちゃった的なアピールをパイソンさんにしたら「それ、ガンじゃないか…?!」と深刻な流れになってやばいってなってる
というターンがあったんですけど、あれ、なんだったん
ネタでも何でもなくただなんかほんとに戯れていて、非常に良かった。何の伏線でも無いし、ガムテープはぽろっととれるし、「ガン取れて良かった」みたいになってたし、謎すぎて最高だった。

まあゴリラはすっごく面白いけど、年一くらいのペースで良いかなと思う。