ドッカーン! って花火と一緒に夜空に散って 私は死ぬ気でいたの

筋肉少女帯 再結成10周年 パーフェクトベストTOUR

11月26日@東京 EX THEATER ROPPONGI

どうしても朝から駄目駄目な気持ちで、
タチムカウという気持ちでいたから、しゃんとしないとと思ったのでしっかりと立っていた。
六本木のEXシアターは見やすかった。大きいね。

「声が出て本当に良かったなあ」って言いながら大槻さんはみんなにありがとーってしていた。
まるで会場中全員が全員で十年寄り添ったかのように、オーディエンスに語りかけている。俺たち阿吽の呼吸だよなあーって。

本城さんは談笑するようにギターを弾くね
楽しそうだから楽しかった
折りたたみが多かった。上手にいけばヘドバンもできたのかな、下手は数人だけいた。縦ノリだ
というか、やっぱりリズムの取り方が普段と違うから面白い
男女同じくらいいたかな、年齢は私より少し上からが多いようにみえたから、私ももしかしたら、「若い人」に入るのかもしれない。
先を見ないで走れる若者も、立ち止まる大人のことも、私にはよくわからない。あんまりピンと来ない。
私は大人でも子供でも無いのか。中途半端だな。
ただ、目が覚めたら誰もいないなんて歌をこの世で何万人と歌っているはずなのに大槻さんが言うと、「本当」みたいじゃない、と思う。
目が覚めたら誰もいない、なんていうのは何万人と誰かが歌ってきたことなのにね。

ワインライダーで4人で歌うとこがすごくすきで、そこがやっぱりとても格好良かった。
ほんものだー!ほんもののおじさんがみんなで歌ってるぞー!

パノラマ島は、今日までなんとも思わない曲だったのになぜだか急にすごくグッときて、良かったな。
こういう嘘を歌詞で書けるおーけんがすき。やさしいからすき。
嘘は付き通せば良いだけ。嘘と思わずにつけば良いだけ。
虚構の物語でも、ほんとにあった気がしてしまうでしょう。
老化とかでさ、ほんとの記憶に書き変えようぜ。

大槻さんのMC
「僕はリンゴが食べれないんだよねえ、知ってた?」
「僕はお前達のことよく知ってるぜえ、お前達のスマホに盗聴器をしこんでいる、それを人工衛星からキャッチする」

あと印象に残っているのは、
筋肉少女帯に100人でもファンがいるのならば、世界も統一出来ると思っている」と、本気で言っていた、嘘なのにほんとに言ってて、あ、嘘だ、と分かってるのに私はとってもドキドキしました。
「来世でも一緒だぜ!来世でもダメ人間とか一緒に言うんだぜ?そうなってくると死ぬのも楽しみだよなあ!」

解散する直前の頃のことを「ほら、残弾数ゼロの頃だよ」って言っててすごく面白かった。
「ひどい歌詞書くよなあ」

「(お客を指さして)メガネ、メガネ、メガネ、お前達のメガネのフレームはあ、素晴らしいフレームだなあ!レオナルド・ダ・ヴィンチが作ったのかーい?」
っていうのが、いちばん「オーケン」っぽかった。

あと、ステージの真ん中にある階段に歴代の特攻服をずらりと並べてかけていて、「お醤油やさんみたいだなあ」と言っていた。
「みんなどの特攻服がいい?それを着るよ。これ?どれだよ!お前達一斉にしゃべるな!」
右からこれが良い人ー?って聞いてった、最後のやつで「これは初期のヤツだねえ」って言ってて、それが一番お客の反応が良くて、
「ふうーん、みいんな、昔のオーケンがすきなんだ!ふーん!」といじける大槻おじいちゃん……かわいい

アンコールで、おーけん以外のメンバーが特攻服を来て出てきた。特攻服を着るうっちーさんがなんだかとってもかわいかった。
「生まれて初めて着たよお~」って言ってた。
アンコールは孤島の鬼やってて素晴らしかった、すごくすきな曲だ。
鬼!と叫ぶおじいちゃんをみてるとすごくなんか、「イイ」って思う。

大槻さんが上手に動くと上手のオーディエンスが、下手に動くと下手のオーディエンスが、一斉に手をあげるので、そんなのをうしろの方から観ていると、じいんとする。
だって、日本のどっから来たのかは知らないけれど、各々の区とか市とかから筋肉少女帯のために集まっているわけじゃないですか。
こんなに冴えない人たちがこんなにもわーわーしてるのみたら、愛おしいよね。
さえないやつらだよ。

大槻さんは、何かの曲の途中で「恥ずかしいくらいのこと」を言ってしまった、と言っていた。「容赦しねえぜ!」って言っちゃったって。
「でも気に入ったから流行らせよう、容赦しねえぜ!」
おーけんはその日何度も何度も我々に容赦しなかった。

ツアーファイナルの振りが良かった。
あとはーえーと、なんだろう
楽しかった。
キーボードのあるバンドは良いなと改めて思った。
良いライヴだと思った。
きつたかさんと、本城さんと、最後「ありがとう」のあいさつと共に「おやすみ」って言ってるのが印象に残った。
2人とも言っていた。