手を繋いだまま 一緒に眠ろう

マイナス人生オーケストラ、凍結ワンマンセミナァ。「崩御!サブカルちゃん四畳半神話 (最終回)」

10月15日@ESAKA MUSE

「少女Cyborg」で始まり「自爆妄想」で終わったことが非常にうれしかった。
また独りぼっち、とかいちいちそういう歌詞が全部の曲で浮き出てくるのがああ、って思った。
切ないという意味のああ、もあるし巧みであるなあという感嘆のああ、が自然と出てくる感じ。
サラバ重力を2日連続でできてうれしかった。ぐるーっと回るのがとっても楽しいからすき。
005初めてみたけど格好良かった。
見捨てられマンを聴けると思わなくて、すごくうれしかった。死んだ恋人に会いたくなった、という歌詞が唐突で、すきな曲です。
ハルさんだけが歌っていた、妙に甘ったるい曲は「オーヴァー・ドーズ」というハルさんソロ曲だった。
この辺の流れが非常に良かった。
改造人間のあと、改造されても逢いたい人がいる、というようなことをおっしゃった。
それで、「器用で不器用な女の話」になった。

私が一番印象深いマイナスのライヴはEテレ第一部のときのもので、
あのときの空気がとてもすきだった。新宿のライヴハウスで「新宿のど真ん中で、僕の存在は分離した」と切迫した表情で歌っていたのが非常に印象深かった。
その時は、小川さんの脱退はもう決まっていて、凍結の話はまだしていなくて。だからあの空気だったのだなとあとで思う。
「足元ばかり見ている」をやっていて、そのときのことを思い出して
その日と同じくらい良いライヴを観ているなと感じた。
あのときの空気とはまた違う良さなんだけど、とても良かった。
この日は珍しくとても冷静に観ていた。

ネットで叩いてやるが非常に恰好良かった。
ハルさんが拡声器を持ってぐおおんって下からせりあがるように?していたのはこれだったかな。
ハルさんが、非常に美しくて。この日が今までみた中で一番綺麗だった。綺麗だよ。
気は狂っていなかったと思う。
すごく冷静で、丁寧で、綺麗だったので、私はほとんどハルさんしか見れていなくて
日本列島、ゴスロリ、不幸自慢っていう固いセトリが正しくて、それが良いと思った。
サービス残業(アンコール)がDIVE 4 Uなのも、自爆妄想なのも、正しさばっかりで、それで、みんなとてもあっさりしていて、
それで、もう最後の方はハルさんの表情がすがすがしさしか無くて、
だからもう戻ってこないのだと感じた。
マイナスがまた観れると思って、思っていたんだけどそんな保証無い
自爆妄想で死ね死ねしねしねって言うのが、すごくすきで、そんなライヴはもう観れない。
だからずっとハルさんはDIVE 4 U「大丈夫」って、力強くでもなくただただ優しくおっしゃっていた。

うーん、というか、戻りたくても戻れない、っていうのを信じていて、
だから戻って来る余地があったんだけど、なんか最後なのだな、って感じとってしまって切なかった。
切ないなどという言葉で収まるのはちょっと違うな。うん。

最期は、「おやすみなさい」とだけおっしゃってはけていった。