生き残れ 星降る夜に約束通り必ず会おうよ

昼飯

・ブラックタピオカミルクティ
・玉子ポテマカサラダ

僕たちは何だかすべて忘れてしまうね

先ほど家に帰ったら部屋にトカゲがいた。
恐らく、クーラーの室外機などから入ったのだろうと思う。
逃がそうと思い捕まえようとする、ぴょんと指に乗る、吸い付くその足の感触が気持ち良かった。
綺麗な目玉をしていた。外へ逃がした。
また来ても良いけど眠っているときはかまってやれないから来るな。


今日は無理矢理テンションをあげてみたら元気が出たように感じられた。
タピオカミルクティも売っていたし。
昼間に社長がなんとなくかわいそうな気がして
私は元気になった方が良いかなって思って楽しくなろうと思って楽しくしていたら大丈夫だった。
そういうときはおしゃべりになってしまうが、落ち込むよりは良い。
ダムランドくそつまんねえという話をした。
「ダムランド」を五回に一回「ダムタイプ」と言ってみる遊びも交えながら。
銀河鉄道の夜」の映画内の、いくつかの面白シーンについて溝口に解説した。
私はあの映画がとてもすきだからいくらでも面白シーンを教えてやれるぞ。
そして、私が最も得意とするザネリの真似も披露した。大盤振る舞いである。
「ラッコの上着がくるよ」の「ラッコ」のイントネーションが鍵だ。
なぜこの話になったかと言うと、「とても」という表記を文中で「とて」と間違えたお客さんがいて
そのことを話題にしていたら「あめゆじゅとてちてけんじゃ」と言うので、自然と賢治の話になった。
それにほら、すっかり夏である。


本を読むのは良いね、何も考えなくて済むから。
大学のときは特によく読んでいたように思う。何も考えたくなかったから本で頭をいっぱいにしていた。
頭が良くなくても、理解力が無くても、漢字は読めなくても、それでも本を読むのは楽しかった。勝手な解釈をしても誰も怒らないし。
大学生のときの思い出は、
同じ学科の超地味なナントカ君(顔も思い出せない)がいつも本を読んでいて「新興宗教オモイデ教」をカバーもせずに読んでいてパンクだなって思って、そのあと別のときにはバスで「動物のお医者さん」を読んでいて、彼ってとってもパンクだよね。って思った。
あと子供の頃洗濯ばさみでよく遊んでいたという話を隣でしていたのを耳にして、私もよく子供のころ洗濯ばさみであそぶタイプの子供だったから、こいつはいよいよ良い奴に違いないと思った。
でもなんとなく話かけなかった。その方が良いような気がして。彼はすみっこが永遠にお似合いな気がした。
きっと友達にはなれなかったと思う。
その子とたまにつるんでいたいかにもおたくという感じのなんとか君は私とお話したそうにしてたからなんとなく1回だけ話したことがある。
私の作った映像を「バミリオンプレジャーナイトみたいでかっこよかった」と言ってくれたからうれしかったけどその映像は私がやけくそになって「お前らこんなんすきやろ」って思ってつくったクソみたいな映像だったからごめんと思った。また、そんなもの褒めるとはまったくセンスが無いなとも思った。だがそのなんとか君は前に小中千昭の話をしていたからやっぱり良い奴だと思う。大学という場所なんかで小中千昭の名前が出たことに驚くしそのとき大変うれしかったが、だがその1回しかお話しなかった。
人と関わりたく無かった。

私という現象は、そういうかすかな思い出の一つ一つで出来ている。
たまに断片を思い出してはまた忘れる。
下らない思い出だと思う。
ぶっ壊す価値も存在しない。

夏は「重ねて」いくものだと思っていた。
たとえば夏になったら川口さんがたまに気まぐれで「新曲」をアップしてくれる。
川口さんは中学校のときすきだったバンドにいた人でもうバンドにはいないけれどでもたまに一人で作った曲をアップしてくれてカバーでもなんでも良いからそういうの聴けるのはうれしいと思う。
今私がいちばんすきなバンドは、夏を「ぶっ壊せ!」と言う。
川口さんの作る新曲も幼馴染が連れて行ってくれた誰もいない海も図書館で描いたクラピカの絵も妙に冷えた美術館のトイレも白い壁に向かって歌う真似をしてくれた友人のこともペンギンのフィギュアもおがわ甘藍のマンガも体外離脱にハマった思い出も100円ショップのプリクラも、すべてぶっ壊せと言うのなら、私はそうする。


日曜はEASTにピカチュウがいた。
どれためしに捕まえよう、と私もポケモンGOを起動したが、もたもたしている間にどこかへ行ってしまった。姿だけは観たんだけどねえ。
たまにやってみようと思って起動しても特におもしろいことが無いのでまたすぐ閉じてしまう。
私はゲームやアプリには向いていないのだ。
雄大さんがポケモンGOやってると言っていたがピカチュウは捕まえたんだろうか。


そういえばこないださきさんがスピッツのことを「輪廻の果てがなんとかとかいう曲」って言っててそれがすげえ良いなと思った。
彼女のそういうところなどがすきだなと思った。


シンゴジラは褒めているひとしか見かけない
高橋一生が出ているというので俄然観たくなりました。
ゴジラのシリーズを観たことが無いので、余計観たいと思いました。
高橋一生は良いぞ。あのひとは我々の見方だ、と思わせてくれる俳優がたまにいるだろう、それが彼だよ。


歪んだ絵がすき
自分で描くときは意識してパースの狂いを直さない。かといってわざと狂わすのも違う。
絵が下手なことを利用して、それを活かすようにする。
ゆがんだ線を、そのまま自信をもってはっきりと描く、そうすると少し「夢」感が出る。
誰かに前言われたのだが絵が小原愼司っぽいと言われてそれはすごくうれしかった。全然違うけどな。
ああいう絵のゆがみ方はすきだなあ。下手ともまた違うんだ。
絵の中にはデジャヴを盛り込むのがすき。

さあもういいだろ、十分しゃべっただろ、風呂に入って沈黙したら、今夜はよく眠れるだろう。