東京国立近代美術館

高松次郎ミステリーズ」
点に関する考え方、
空虚や無限、事物の意味、有り方など
私の考えるそれと少し異なるが、とてもヒントになった。

影のシリーズは見ていてつらい。
考えすぎだ。きらいではないが
どんどん何かから遠ざかっていくようでつらい。

対して、「複合体」のシリーズは良い。気持ちがすっと楽になる。
椅子とレンガ、
いろいろな形の鉄の組み合わせ
それらのオブジェは、みていて気持ちが晴れる
私はこういうのがすき
座るということの意味を失った椅子を見るだけでこんなに愉快になるのはなぜか

あとは「レンガの単体」も良い
これは、レンガの中身をくりぬき、中身を砕けるだけ砕いてまた中に入れ込む
木の単体や黒御影石の単体もある。
レンガであってレンガではない
無限に「ある」と「ない」を繰り返している。
影をつくりだすよりも
くりぬいて砕くほうがもっと確実で、簡単だ。すかっとする。

あと、「しわ」が良い
封筒に「しわ」が書き込まれているのだ。
これは私も良くやる。

紙や布に対するアプローチで参考になるものや共感するものは多い。
また、スケッチの中に「2次元のコレクション」という言葉があった
これは何かがピンと来たのだが 何かはまだ分からない。
大事にしよう。

「所蔵作品展」
大体いつも通りだが、行ったことのないひとは
私の大すきな北脇昇コーナーがちょっと充実していたので!観て欲しい
北脇昇はすべてだよ、なんていうか天才とかそういうんじゃなくて、
「すべて」という感じだね
そこにすべてが表現されているように思う。

あと、
加山又造「冬」
上田臥牛「冬樹」
↑クリックで絵が観れます
この2つが並べられていて非常によかった。
これは冬にしか展示しないのかな
またぞうというひとの「冬」は、冬の山の絵
山や森に入るとすごく怖くなるときがあるでしょう、あの感じがそのまま描かれていてすごいと思った。
自然を描くのは簡単なことではない。
がぎゅうというおもしろい名前のひとの「冬樹」という絵は、冬の木の絵なんだけども
これはすっごく変、立体的なのになんだかのっぺりしているし、RPGのゲームのようで
観ていて、どうやって描いているのかさっぱりわからないし何度観ても、きっと驚く絵だと思う。

こんな冬の絵を2つみた。