普通じゃない朝が来て ナイフの刺さったハートが疼く

コミティア113

コミティア行った
今日は窓ハルカさんと溝口のブースのお手伝い少しさせてもらったので楽しかった。
いろいろな人がニヤニヤしながら買いに来て、時には私を窓とカン違いしているなどして面白かった。
なぜみんなそんなにニヤニヤするのかな?と思った。
私に向かって、知り合いのようにへらへら挨拶してくるが、私は窓ハルじゃないので、
「こいつはモグリだ!」と思って笑いをこらえながら(笑っていたかもしれない)、窓さんは不在ですと言ったり、時には全然知らないような人には、単行本が出るのでよろしくお願いしますなどと言って窓としてふるまった。
そんな風に人のこと思ってはいけないかもしれない。悪い子なのかもしれない。すみません。
でもお前たちニヤニヤしてておもしろいよ。

前日にティアズマガジンを買いに行ったら売り切れていて、どうも前日には本屋からは撤収してしまうようだ
本屋は「売り切れました」と言ってくるけどそうじゃなくてちゃんと撤収した旨教えてくれれば良いのだ。
とらのあなだけは、「販売終了しました」とちゃんと教えてくれた。

今朝はぼーっとしていて、三つ編みをしていかなかったので戦闘力が落ちていた。
三つ編みはすべきだったのだ、雨で髪がぼさぼさだったし、服も3回くらい着替えなおして、うまくいかなかった。
800円の品を2冊買って1600円、2000円渡されたから400円を渡すべきで、
頭の中で、「400円だ」と思ったあとに「400円じゃないかもしれない」という考えにとらわれてしまって
そのひとが「400円ですよ」と言ってくれるまで私はずっと「400円じゃない」と思いながらわたわたしてしまった。
「400円」以外の答えを探してしまった。

私がしつこくえんそくの名前をブログに書いているものだから龍望さんに
「えんそくはいいんですか」と聞かれ、
「ええ、えんそくはとってもいいんですよ!」と返した。
とみざわひとしが出ていることを教えていただいたが、売り切れのあと知ったから無念だった。
やっぱりサークルチェックを朝するのは全然だめだと思った

窓さんは自分や自分以外、すなわち人間そのもの、人間の生活、みたいなものにご興味があるように見受けられる
他人と会話しているところを見たり、会話しているときそういう風に感じる
でも興味が無いことは本当に興味が無いんだろう、一見分かりづらいけどたまにピンとくるときがあって、いいなって思った。
「高校生の時はどういった感じだったんですか?」「普段どんな様子で過ごしているんですか」という質問がうれしかった。

人の顔をみて、この人は私の苦手なタイプの顔だなという感じの人は、だいたい名前をきくと
インターネット上でも不得意だなと思っている人だったりする
人間というのは、そういうものだなと思う。

あといしつよさんにお会い出来てうれしかった、でじもんの方のイベントも満喫していて、その様子がかわいらしくて良かった。
描いたマンガが読みたいけれど、それはいつだって良くて、でも「マンガ楽しみにしています」というとせかしているようで、
そうじゃなくて私はすきなマンガを描くひとのマンガはいつだって読む準備があるからいつでもすきなときで良いからでも結果的には是非描いて欲しい、けど、そういうのがもし何か変にプレッシャーになっている可能性があったらよくないし、っていつもよく思うんだけどもそういうのをどうやってうまく伝えるんでしょうね。「応援」を言葉にしようとすると、いつも詰まる。でもそういうのは言っていかないと伝わらないから言葉にはするべきだ。
あ、そうかーだから私は、言葉にしなくても「応援」してることが確実に伝わる、アイドルのチェキという文化に好感を持っているのかもしれないな。

買ったマンガはまだ一つも読んでいない。
コミティア後にすぐ美術館へ行ったので。
コミティア後はもれなく死にたくなるので、何か予定を入れると良いですよ。
打ち上げなんて行かないで美術でも見ていた方が良い

画鬼・暁斎—KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル/三菱一号館美術館

三菱という場所も相まって、落ち着いた展示内容だった。
暁斎は大体やると見に行ってるのでもう新しい発見があったりとかはしないんだけども

風神雷神図の風神様の持っている布に縫い目がちょんちょん
暁斎のそういうところがとっても愉快で、笑いをこらえるのに必死なときがいくつかある。

私は蟹がすきなので「蟹の綱渡り図」ばっかりは一番面白かったよ
暁斎のすきなところは、愉快なところ、筆運びが決して真似できない所。
私は絵を見るときは大体、その絵がどうやって描いたら再現できるかというように見ていて
暁斎はそれがよく分からないからすき。私は私に描けない絵がすき。

あといつもよく見るのは、着ている布の描き方で、あれがすごくすきなんだよね
ぐ、シャッ、ひゅ、っていう感じの筆の使い方、ぐ、の部分の存在感が特に良い。
絵だな、という感じがして良い。
肌との質感の違いがすごく良いんだ

戯画なんかみるとき思うんだけど、1回の画の中に、シーンそのものを描くじゃない
そういう絵が私は多分すきで、何かが行われているのに止まっている、一瞬を切り取っているけど
盛り込まれた内容は一瞬じゃなくて、その物質の持つ情報をすべて盛り込んであるじゃない、
そういうの見ていると、俳句がすきな理由と同じなのかなという風に思った。

展示中に女性2人が「ああそうか、今日は私は靴下を買おう」という提案をしていた。
「今急にそうピンときたの、靴下を買おうって」
私はそれを右耳で聞きながら屏風に描かれた妖怪たちを見ていた。

真珠と眠りと向こう見ずを 逆さに進むエピローグへ

海を見ていないなと思って
エンドロールの歌を聴きながら帰った。
サーという波の音が耳からして、雨の音とまじってどちらの音だかわからなくなった。

美術館のあと原宿も行きたかったしなんなら川崎も行きたかったけれど無理を感じたので家に帰った。
家に帰る気力がちょっとあっただけだった。
もういっこ大事なイベントがあったようだが
私にはどうしても納得のいかない部分が多すぎて無理だ。

私はいますぐ寝るべき