忌談

忌談 (角川ホラー文庫)

忌談 (角川ホラー文庫)

夏と言えば怪談である。
怪談といえば、徹である。
福澤徹三の怪談はいつだって信用できる。
ありのままを語ってくれる感じが好き。
あとナチュラルに「友人の元組長が…」とか言い出すあたりが良い。
今回は、幽霊系だけでなく、嫌な話、不可解な話等もあり、好みだった。

「茶碗の中」
別格良い。
三角形のメモというのが良い。
また、心霊でもなし、何がなんだか、何も分からないところが良い。
若干、「超とっちゃんぼうや様」を思い出さなくもない。

「NGホテル」
キ印系の話かと思いきや心霊。
サイズのおかしな霊というのが私は好きなのかもしれん。

無人街」
夢感。
静かな夢感あるのに、しっかり現実なのでゾッとする。